DIR EN GREYのツアーWEARING HUMAN SKINの9/14ZeppNagoya公演DAY1に参戦してきました!
DIR EN GREYのライブ参戦はもうホントにめちゃくちゃ久しぶりで、15年前ぐらいにELLでやった男性限定ライブ以来なんですよね。
久々のDIR EN GREY、さらには今の音楽性にシフトしてからは初めてのライブということで個人的な期待度も高かったです。
ということで今回はDIR EN GREY TOUR2018「WEARING HUMAN SKIN」9/14 ZeppNagoya公演ライブレポをお届けします。
WEARING HUMAN SKIN 9/14 ZeppNagoya公演本編ライブレポ
開始時間の15分前ぐらいには入場。ステージ下手側、薫さんの前あたりに入りました。周りを見渡せば、コテコテのバンギャさんはほとんど見当たらないぐらいで、男性もそれなりでメタルお兄さん風な方もちらほら。さらには外国人もいたりと、支持層の広さを感じますね。
時間になりSEと共に登場するDIR EN GREYメンバー、そして一斉に飛び交うメンバーコール。声援、というよりもがなりたてるように叫ばれるメンバーの名前を聞いて、やっぱりバンギャいっぱいおったわなんて思いつつ。笑
坊主になっていた京さんのビジュアルに度肝を抜かれつつ、巨大なスクリーンを背にして始まる一曲目の詩踏み。シンガロングも完璧で、序盤から会場の一体感が凄まじい。
続いて畳み掛けるように、ラウドに生まれ変わったAsh。この曲は原曲のメロディアスな部分が残されているのが凄くいいですね。
激しかった二曲から一転、蜷局、腐海、輪郭と重くゆったりした曲が続く。
このあたりの曲の並びはARCHEの流れを汲む雰囲気を感じる一方で、このあとは新曲が二曲続きます。
正直、新曲はアルバム出てから聴きたかったなぁなんて思いますね。DIR EN GREYの曲は難解な曲が多いので、初見でガンガンにノッていくのが難しい。印象としてはどちらの曲も比較的メロディが立ってるなぁというところ。
Phenomenon、THE BLOSSOMING BEELZEBUBとスロウテンポな曲が続きますが、特にTHE BLOSSOMING BEELZEBUBでの京さんのパフォーマンスが凄まじい。
観客に背を向け、マイクケーブルをうねらせながらただただ叫び続ける。
これは個人的な考えではあるんですけども、楽器をもたないヴォーカルというのはパフォーマーでもあるべきだと思うんですよね。歌だけでなく全身で楽曲を表現するというか。かつての京さんの自傷だとか、口から謎の液体吐き出してた流鬼さんだとかね。
他にも、例えば邦ロック系でもSiMのMAHさんなんかもパフォーマーとしての表現力も高いヴォーカルだなーと思います。
特にDIR EN GREYの場合は大型のディスプレイを用意したりと演出も凝っていますし、パフォーマンスと合わさったビジュアル的な部分など総合的にハイレベルなライブをしますね。
少し間をおいて、次はアルバムThe Insulated Worldから先行でPVが解禁されていたRanunculus。物悲しい雰囲気と美しいメロディのバラードですが、ここまでのダークな雰囲気に浸りつつ救いを与えられるような一曲。
最新アルバムからの曲ではありますけども、このライブで演るために作られた曲にも感じましたね。
バラードでしっとりしたあとはラストスパートをかけるかのように激しい曲を連発。まずはツアータイトルでもある最新シングル人間を被る。この曲のギターリフとシャウトでゴリゴリに押していく感じがDIR EN GREYにとっては逆に新しさを感じますね。
そしてここからは人気の定番曲のオンパレード。THE FATAL BELIEVER、THE IIID EMPIRE、Beautiful Dirtと完璧なシンガロングも交えながらラストまで一気に駆け抜けていきました。
このあたりの曲はもうさすがに盤石というか、会場のテンションがホントに凄まじかった。
アンコールでメンバーが再登場しまずは理由から。今のDIR EN GREYから理由を聴けるとは思っていなかったので、これはホントに嬉しかったですね。
新曲を挟み、鱗。美しさと激しさの同居した、まさにDIR EN GREYの真骨頂ともいえるこの曲もライブでぜひとも聴きたかった曲の一つだったので、ここで聴くことができてよかった。
そのままThe inferno、羅刹国とゴリゴリに激しい曲で攻め込んでくる、この破壊力。比較的大人しかった序盤に比べて後半の飛ばしっぷりがえげつないぐらいでした。
アンコールも終わり、ピック投げや水撒きなどの最後のファンサービス。なんつーかこの時のピックの奪い合いだとか水の取り合いが一番エクストリームだったのはちょっと笑っちゃいました。ガンガンにモッシュしてたし。京さんもバケツで水ぶっかけてたり、一番みんなが暴れまわってたのが最後のここだったのかもしれない。
メンバーがステージから下がって、最後にRanunculusのPV上映。国際フォーラムでは初公開ということもあっての上映だったんでしょうけど、公開後のライブでも上映してたんですね。
WEARING HUMAN SKIN 9/14 ZeppNagoya公演セットリスト
セットリストのまとめです。
- 詩踏み
- Ash
- 蜷局
- 腐海
- 輪郭
- 新曲①
- 新曲②
- Phenomenon
- THE BLOSSOMING BEELZEBUB
- Ranunculus
- 人間を被る
- THE FATAL BELIEVER
- THE IIID EMPIRE
- Beautiful Dirt
Encore
- 理由
- 新曲③
- 鱗
- The inferno
- 羅刹国
アルバムリリースを控えてることもあって、ライブ時点では音源化されていない新曲も3曲ほどセットリストに組み込まれていました。
思えばDIR EN GREYは昔から新曲をガンガンライブでやるバンドでしたね、GARBAGEやJesus Christ R’nRがライブではずっと演っててもなかなか音源化されなかったことを思い出します。
ツアータイトルから人間を被るを軸にしたツアーではあるのでしょうが、アルバムThe Insulated Worldの前哨戦のようなツアーでもあったようにも感じました。
WEARING HUMAN SKIN 9/14 ZeppNagoya公演を見終えて
久々のDIR EN GREYのライブでしたが、ライブ自体は見応えたっぷりでホントによかったですね。
京さんの声は割とムラがあるほうですがこの日はかなり調子も良かったですし、やっぱりDIR EN GREYのライブのクオリティって京さんの調子にかなり左右される部分ありますもんね。
一方でこれだけエクストリームなロックをしているのにフロアは割と大人しいというか、ヘドバンだけじゃなくってもっとガンガンに暴れまわっていいように感じるんですよね。
モッシュだとかダイブだとかが禁止されてる経緯とかはわかった上で、それでももっと激しいライブになっていいと思うんです。
暴れるだけがライブの楽しみ方ではないのはもちろんですが、激しい音楽には体も心も揺さぶられますしもっと衝動的に応えたくなるのはむしろ仕方ないことじゃないのかなーと。
もちろん、怪我はしない、そしてさせないというライブの最低限のマナーがあってこそですけども。
あとはあれですね、バンギャさんのノリがやっぱりちょっときつかったです。DIR EN GREYがある程度海外で評価されるようになっても、それでも国内では変わらずビジュアル系バンドとしての扱いから抜け出せない要因は結局そこなんじゃないのかなーと。
本当にすごくいいライブをするのでまた観にいこうとは思いますが、もう少しまったり観られる後ろらへんの位置で観るくらいがちょうどいいかもしれませんね。
以上、DIR EN GREY TOUR2018「WEARING HUMAN SKIN」9/14ZeppNagoya公演ライブレポ!でした。それではまたー。