【ライブレポ】ムック「壊れたピアノとリビングデッド」2/16ZeppNagoya公演感想!

このサイトでは記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

ムックのライブ、「壊れたピアノとリビングデッド」2/16ZeppNagoya公演に参戦してきました。

ムックのライブはたしか高校ぐらいのとき、是空だとか朽木だかのリリースの頃に参戦したライブ以来でもはや記憶は遥か彼方……実質はじめてのムック参戦でした。

アルバム壊れたピアノとリビングデッドはコンセプトアルバムではあるものの、なんというか昔のムックの雰囲気の強いアルバムでわたしみたいな懐古厨も楽しめるいいアルバムだったので、今回のライブはすごく楽しみにしていました。

ということで、ムック「壊れたピアノとリビングデッド」2/16ZeppNagoya公演ライブレポになります。

スポンサーリンク

ライブレポ

ライブ本編

ステージには赤い幕が張られ、なんだか今までみてきた中でもかなり異様な空間に感じられたZeppNagoya。

暗転後、幕が開かれ流れ始めるピアノの音。なんだか不安を掻き立てられるような、SE壊れたピアノをバックに一人ひとり登場するメンバーたち。

一人ひとり丁寧にお辞儀をし、それぞれ楽器を手にしていくんですけども、それぞれの持った楽器に違和感。YUKKEさんはウッドベースを持ち、ミヤさんはキーボードの前に立ち。凝った音で奏でられる生の壊れたピアノ最高でしたね。

ステージに並び立った5人。一人多いムックは思いの外ハマってるようにも思うし、それぞれの衣装だったり赤い布を施したステージセットなど、こういった一つ一つのこだわりがすごく良いなと思いますね。それこそビジュアル系ならではでしょう。

それぞれ本来の楽器に持ち替え、はじまるサイコ。壊れたピアノとリビングデッドの実質最初の曲でもあるヘヴィな曲は、一気に空間を掌握。

もうホントに逹瑯さんのボーカルが半端なくって、シャウトなんか音源よりも遥かに迫力あって圧倒的。

アイリスでも圧巻のシャウトや、またムックらしい重たいベースも響かせてくれて。この曲のベースの感じはもちろん、ポエトリーなんかもすごく昔のムックっぽくていいんですよね。

続くオルゴォルはすごく踊れる曲にアレンジされてて、鍵盤が入ったことでかなり印象が変わるんだなって思いましたね。

今回のアルバムの中でも、特にピアノがフィーチャーされている印象のヴァンパイアも、ライブで聴くとさらにピアノの音色が際立って聴こえて、逹瑯さんの声もまた艷やかで。

G.G.は今回のアルバムと相性良さそうだし定番曲だし絶対演るだろうな-ってもはや確信を持っていましたがこれは嬉しい期待通り。鍵盤が入ってももともとエレクトロニカ要素の強いG.G.はむしろ違和感なく、踊れるサウンドに合わせて気持ちよく飛び跳ねて。

絶望学園も体を揺らすビートと、また音源を遥かに超える逹瑯さんのボーカルと。この曲の展開の目まぐるしさというか、なんでもありな感じがライブだとめっちゃ楽しいですね。

デジタリックだったTIMERも、鍵盤が入ると少し柔らかく感じますね。この曲なんかもかなり海外の流行なんかを取り入れてる感じですし、ムックの感覚ってかなり鋭いよなーって思いますね。

一方で次の自己嫌悪は初期のムック感が濃くってまた違うテイストで、演ってくれるとは思ってたもののライブでぜひとも聴きたかったので嬉しい限り。

マゼンタはやっぱり月下の夜想曲をどうしても思い出しちゃいますね。オマージュといえばそうなんだろうけども。この曲もピアノのサウンドがよく似合います。

鎮痛剤ではシャッフル調のビートで体を揺らされ、一言で踊れる曲といっても色んなタイプがあるわけで、ムックはその中でもいろいろな引き出しがあってさすがだなーと。

レクイエムはもともとストリングスの印象も強いのもあって、特に違和感はなくむしろ楽曲の力強さをまっすぐ突きつけられるぐらいで。

今回のアルバムの中でも際立った重厚さのあるIn the Shadowsも、ライブで聴くとその迫力はさらに強烈で。ミヤさんがコーラスでシャウトしていたりと、このあたりもライブならでは。

In the Shadowsが終わり、暗転したステージ上でランプに火を灯す逹瑯さん。そのままそれを持ってスタンドマイクの前に立ち始まる積想。最初の壊れたピアノのように、YUKKEさんがウッドベースをミヤさんがキーボードを使っての演奏。

いやしかし、このランプを持って歌う逹瑯さんがなんかシュール過ぎて、シリアスな笑いがこみ上げてくるんですよね。笑

一方で積想の歌唱は、そんなシュールな光景も塗りつぶすぐらいに一気に空気を変えてしまうくらいに見入ってしまって、曲が終わってハッとしてやっぱシュールだなって思い出すみたいな。

百合と翼はやっぱり昔のムックみたいな、歌謡曲テイストなメロディとパンキッシュなサウンドの混ざりあった曲調はどこか懐かしく、安心して気持ちよくしてくれます。

そしてメルト。逹瑯さんのハーモニカだったり、最近のムックは一周してアコースティックな音に凝っているようで、広いZeppNagoyaを柔らかい音が包み込みます。

そこは次のハイデも通じるところがありますよね、この曲は鍵盤が入ってさらに壮大な感じに。

そこから突き抜けるように繰り出されるフライト。一気にフロアが色めき出し、中央付近のピットも慌ただしくなって。

カウントダウンでは大きくサークルまで作って、この曲はこれからも定番の盛り上げ曲になっていきそうですね。

本編ラストはアルバムラストの曲でもあるLiving Dead。美しいサウンドと、そこに乗っかる逹瑯さんの凄まじいい歌声と。

ただただ圧倒された、本編ラストのLiving Deadでした。

アンコール

アンコールで登場してくれて、またいろいろと今後の話をしてくれて。

ニューアルバムの構想がすでにあるだったり、近い内に収監ツアーをやるだとか、他にもイベントの予定があったりととにかく忙しいらしいと。

そのまま、次回のアルバムに入るだろう曲ということで披露されたスーパースター。アコースティックな印象の曲で、逹瑯さんのハーモニカも入ってて今後のムックの路線がここから少し観ることができるのかな?

今やムックの代名詞的なヘヴィなサウンドとエレクトロニカな打ち込みの融合は文句なしにかっこいいし、頭振れるしガンガンに体動かせるし。ミヤさんのシャウトも生で聴けるし。

そしてムックといったらやっぱりこれ。わたしがムックを知ったときから今まで代表曲として在り続けてきた蘭鋳。やっぱりこれだけはどうしても聴きたかったですよね、そりゃ演らないはずはないんですけども。

アンコールラストは生と死と君。最近のライブではラストに演っていることが多いこの曲はヘヴィで壮大で力強く。

最後の最後まで、強いものをもらって過ごせた気持ちのいいライブでした。

セットリスト

  1. 本編
    1. 壊れたピアノ

    2. サイコ

    3. アイリス

    4. オルゴォル

    5. ヴァンパイア

    6. G.G.

    7. 絶望楽園

    8. TIMER

    9. 自己嫌悪

    10. マゼンタ

    11. 鎮痛剤

    12. レクイエム

    13. In the shadows

    14. 積想

    15. 百合と翼

    16. メルト

    17. ハイデ

    18. フライト

    19. カウントダウン

    20. Living Dead

  2. Encore

    1. スーパーヒーロー

    2. Mr.Liar

    3. 蘭鋳

    4. 生と死と君

セットリスト的には、アルバム壊れたピアノとリビングデッドからは全曲と、最近のシングルやデモで配信してる曲なんかはほぼ全部破ってるんじゃないかなって感じですね。

一方で、わたしみたいな懐古厨はもう少し昔の曲破ってほしかったなーなんて思ったり。いや、オルゴォルとか鎮痛剤とかめちゃくちゃ懐かしい曲聴けたのはすごい良かったんですけどね。

まぁ次ですね次、ムックのライブめっちゃ楽しかったですしね。

次のアルバムはどうなるかな?

ムックのライブってなんというかすごく棲み分けができていて、各々が楽しみたいように楽しめるんですよね。

これって特にV系バンドとしては理想的なようにも思うし、今後もムックのライブに行きたいな-って思えますね。

そして次回のアルバムの構想もすでにあるということで、アルバムの方向性だったりとかデモとして配信されている曲たちはどこまで収録されるかだとかもかなり気になってくるところで。

すぐに観る機会はありそうだし、楽しみに待っていこうと思います。

以上、ムック「壊れたピアノとリビングデッド」2/16ZeppNagoya公演ライブレポでしたー。

アルバム壊れたピアノとリビングデッドも、初期の頃のムックの雰囲気が濃くってかなりいいアルバムなのでオススメです!

タイトルとURLをコピーしました