新型コロナウイルスの影響でたくさんのライブが中止になってきています。わたしが行こうと思っていたライブもそりゃもうめちゃくちゃ中止になりました。
昨今のCDが売れなくなってきたなかで、ミュージシャンは従来のCDを売ることからライブを中心としたビジネスモデルに移行してきました。
今ではライブというイベント自体が定着しフェスが日本各地で開催されるようになるなど、その方向性自体はひとまず成功したと思います。
それが今回の新型コロナウイルスの影響でライブが行えなくなったことで、ライブ中心にシフトしていた音楽業界のダメージはわたしたちが想像しているよりもおそらくもっと大きく、そしてまだまだ被害は拡がっていくのだと思います。
そんな今の状況の中で少しでもアーティストを支援するために、わたしたちにできることについて考えまとめてみました。
CDを購入する
アーティストにとって一番の助けになるものとしては、やはりCDを購入するというのが一番だと思います。
CDレンタルやサブスクリプションサービスでいくらでも音楽が聴けるようになった今、CDはファンのコレクターアイテム的な側面も強くなってきてしまっていますし、わたし自信CDを購入すること自体は少なくなりました。
それこそCDを購入するためのお金とライブに行くためのお金やグッズを買うためのお金を天秤にかけ、今まではライブを優先してきました。
でも、ライブに行けない今だからこそライブに使うはずだったお金があるわけで、普段は買わなかったCDを買うのもいいのかなと思います。
もちろんCDだけじゃなくってライブDVDなんかを購入するのもいいんじゃないでしょうか。ライブに行けない鬱憤を晴らすにはむしろライブDVDのが最適かも!?
グッズを購入する
ライブができなくなったことで、グッズを売る機会も減ってしまったからか最近は通信販売でグッズを売ってくれることが増えました。
普段のライブだったらとても並びたくないような列に並ばないと買えないようなグッズも、今だったらネット通販で簡単に買うことができます。
もちろんライブ会場で買うグッズは思い出だったり記念的なものでもあるので一概に同じということでもないのですが、それでもせっかくの機会ですから欲しい物があればぜひ購入してみましょう。
個人的には物販列並ぶのめちゃくちゃ苦痛だし無駄だなと思っちゃう人間なので、通販で買えるようにしてくれるのはめちゃくちゃありがたいなーって思っています。
クラウドファンディングで支援する
最近バンドだけでなく一部のライブハウスなどでも、クラウドファンディングによる支援を募ることが増えてきました。
クラウドファンディング(英語: crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。ソーシャルファンディングとも呼ばれ、日本語では「クラファン」と略されることもある。
支援に対するリターンは様々ですが、それこそグッズを買うような感覚で支援できていいのかなと思います。ここでしか手に入らないようなグッズなんかもありますしファンとしてはむしろいい機会ですよね。
また、リターンだけでなく集まった金額によって企画が用意されている場合もありますので、そういった楽しみ方ができるのもクラウドファンディングならではだと思います。
直接的に支援できるという点でも応援の形としてはわかりやすくていいかなと思いますね。
サブスクで聴く
今ではかなり身近になってきたSpotifyやAppleMusicなどの音楽聴き放題のサブスクリプションサービス。
サービスにもよりますが、1再生あたり1円弱程度の収益が発生すると言われています。もちろん、アーティストによっては契約によってはレコード会社の取り分に差が出てくるとは思います。
現実はそんな簡単な話ではないですが、CDを買った場合の収益は基本的には一度切りです。CDレンタルの場合も基本的には借りたときの一回しか収益が発生しません。
それに比べてサブスクで聴いた場合は聴いた回数ごとに収益になるわけで、金額としては小さいかもしれませんが継続的な収入になるわけです。
なにより聴けば聴くほどアーティストの利益につながるというのはファンとしては嬉しいことですよね。
また、金銭的にもCDが何枚も買えるわけではない人にとっても、音楽を聴くことでアーティストの助けになるというのはなんというかすごくありがたいことなんじゃないかなと思います。
ライブのチケットを購入する
ここ最近わたしが思っていることでもありますが、好きなアーティストが新しいライブの日程を発表してくれたとき、もちろん嬉しいのですが一方でちゃんと開催できるんだろうかと不安にもなります。
それこそどうせ中止になって払い戻しすることになるならチケット取らなくてもいいか、なんて思うことも。
でも、アーティストを応援した気持ちがあるのなら開催できないかもしれないと思っていてもやっぱりチケットを購入したほうがいいです。
これは少しでも開催できる可能性があるのならとかそんな話だけじゃなくって、例えば延期となった場合は少なくとも一度受け取ったチケット代は手元にあるわけで、キャッシュがあるというのは経営としてはかなり重要なことになってきます。
また、ライブさえできればこれだけの売上があげられるという見込みがあれば銀行などから運転資金の借り入れもしやすくなります。
払い戻しの手続きなどたしかにわずらわしいかもしれませんが、アーティストを応援したい、存続してほしいという思いがあるのならどうせ中止になるかもしれないライブでもチケットを購入してほしいなと思います。
配信ライブを視聴する
コロナ禍以降、少しづつ配信ライブが広まってきました。
なかなかアーティストやバンドによっては敬遠する方たちもいますが、思うようにライブができない中で配信ライブを行ってくれるのはファンとしてはやっぱり嬉しいものです。
視聴チケット代は決して安くはなかったりもしますが、配信ライブならではの魅力というものもあります。
特に地方に住んでいるとなかなかライブを観にいけないですから場所を問わずに観られるのは大きな利点ですし、また映像に関しても無観客だからこそできるということもあります。
実際に現場で観るライブとはやっぱり迫力なんかでは劣りますが、配信ライブは観なくていいかなぁ……なんて思ってる人も一度は観てもらいたいなって思います。
また、視聴チケットを購入する際は、できるだけ早く購入したほうがアーティストにとってはメリットが大きいという話もあります。
ついわたしも観る直前ぐらいでいいかなって思ってしまいますが、事前に視聴チケットが売れていたほうが配信にかけられる予算が上げられることもあるそうなので、観る側にとってもクオリティが上がるのはありがたいことですし観るつもりの配信ライブはなるべく早めに視聴チケットを購入できるといいですね。
好きなアーティストについて発信する
ここまでは基本的にお金を使うことを中心に紹介してきましたが、ファンのできる一番の役割としてはやっぱり好きなアーティストを広めることだと思うんですよね。
経済的に厳しいときは金銭的な支援がもちろん必要だとは思いますが、その先のことまで考えるならアーティストを広めることはすごく大事なことじゃないかなと思います。
友達に勧めてみたりTwitterやInstagramで発信してみたり。みんながみんな気に入ってはくれないかもしれませんが、それでも一人でも気に入ってもらえるかもしれないなら発信する価値はあります。
特に最近では無観客ライブだったり過去の映像作品を無料で配信してくれたりもするので、それこそめちゃくちゃ布教しやすいタイミングです。
無観客ライブの配信なんかはアーティスト側からすればこの厳しい状況の中でさらに負担を増やすことにしかならない行為なわけで、ファンとしてはこういうのをうまく広めていきたいところです。
結局のところ、一番アーティストのためになるのはファンがファンを増やしていくことだと思うんですよね。
わたしも、こんなときだからこそ好きなアーティストのことだったりライブの楽しさだったりをこのブログから発信していきたいなと考えています。
## 支援だけが目的にならないように
いろいろな支援方法を紹介してきましたが、個人的には支援することだけが目的になってほしくはないかなと思います。
例えばアーティストがライブが中止になった際に払い戻しはしてほしいと言うように。
がんばります。 pic.twitter.com/QriBCV62px
— MAH (@MAHfromSiM) April 20, 2020
アーティストとしても、自分たちが価値を提供しているからこその対価だと考えていると思いますし、ただ貢ぐようなものは望んでいないのかなと思います。
だからこそCDだったりグッズだったりを購入することで支援するべきだし、それにしたって必要でもない同じCDを何枚も買うようなやり方なんかはやっぱり嫌がるんじゃないのかなと思います。
支援するための支援ではなく、応援したいという気持ちはもちろんあってもいいけども、本当に欲しいと思ったものにしっかりとお金を出すようにするのがファンの在り方として一番正しいのではないでしょうか。
近い未来に今まで通りにライブを楽しめる日がくることを願って。
以上、ライブに行けない私達がライブ中止になったアーティストへ支援できること。でした。