4人になった新体制のヒステリックパニックの一発目となるEPがリリースされました。
リリース日に当たる1/4は、毎年ヒスパニが新年一発目のライブを名古屋で行っていた日であり、2021年は開催されないことはすでにアナウンスされていたなかで新譜のリリースはファンとしても嬉しい限りです。
リリースが発表されたのも1/2ですし、本当にいいサプライズだなーって。逆に2020年のときはこのタイミングで脱退が発表されてましたからね……。
それはさておき、新体制でのリリースを心待ちにしていた一方でメンバー脱退後となるとやっぱり不安もあるもので。そういった部分も含めて、NEW EP U2の感想を書いていきたいと思います。
ヒスパニ新体制NEW EP「U2」感想
M1.り~M2.StiLL
EPのリリース前に先行でMVが配信された二曲。
オープニングにあたるM1.り、そしてEPのリードトラックとなるM2.StiLL。
ヒスパニ最初期のWiLLに対するStiLL、そして同じようにかつてのEPの4Uに対するU2。
新しい始まりを感じさせてくれるものであるとともに、4Uリリースのときに語っていたヒスパニの名刺代わりとなる一枚として、新体制初リリースとなるU2にも同じ思いが込められているのかなと感じます。
楽曲としてはトラップ要素を盛り込んだヘヴィナンバー。今まで以上にラップも多く盛り込んだ完全な新機軸でありながらも、ともさんのルーツにHIP HOPがあるわけでこの方向性も納得ですしなによりもかっこいい。
そしてサビのTack郎さんのパートはWiLLに匹敵するエモさをもって、しっかりとヒスパニらしさも表現してくれています。
この曲を聴いたことで新体制のヒスパニに対する不安は消え去りましたし、正直めちゃくちゃワクワクしました。いやホントにかっこよすぎ……!
M3.命短し恋せよ乙女
今までのヒスパニにはあまりなかった、和の雰囲気のあるギターメロがまず新しくてTack郎さんの中音域も声を重ねたサビも今まではなかなか聴けなかった新感覚で。命短し恋せよ乙女というタイトルもなんかちょっと斬新。
ライブではラウドルみたいにペンライト曲になりそうですし、お祭りソングとして盛り上がれそうです。
ゴリゴリにモッシュするような曲ではないですけど、飛び跳ねたりコールしたり本当にライブが楽しそうな曲ですね。ぜひともライブで聴きたい……。
M4.same
メジャー感のある曲調にややハードなギター、病み感のある歌詞とヒスパニの王道を感じる一曲。イントロのスラップの気持ちよさがツボです。
ポップななかでもザクザク感のあるギターやスクリームを混ぜたりして毒を刺す感じはもう本当にヒスパニって感じだし、特に今回は歌詞がただ鬱っぽいだけじゃなくって先へ進もうという意志を感じさせられるんですよね。
新体制になってもただそこで立ち止まるなんてことはない決意の歌にも聴こえますし、実際にここまでEPの曲を聴いてくればそんなことはまったく心配する必要はないんだなって思わせられました。
EP全体を通して
EP全体でみるとトラップ要素を入れたり和音階を取り入れたり新しい試みを感じもするわけですけども、それ以上に新体制になって変化を感じるのはギターですね。
ギター2本入ってはいますが今までみたいにツインギターが絡み合うような感じはないですし、その分ベースの音がフューチャーされているようでバンドサウンド全体の印象も少し変わりましたね。
とはいえ、特段シンプルになっただとかそういったわけでもないですし、ヒスパニらしい音というのは大きく変わっていないと思います。
ボーカルに関しては完全にツインボーカルで通していくような感じになっています。ともさんのラップパートは多いですしクリーンで歌うような箇所もあります。Tack郎さんの地声で歌うパートも今まではたぶん歌わなかったんだろうなって思いますし。
ガラッと変わったわけではないですけども、確実に変化はしています。でもギターとコーラス、そして作曲を担っていたメンバーが抜けて一切替わらないなんてことのほうがおかしいですし、なによりかっこよく仕上がっているからこそ変化はポジティブに受け止めています。
今作を聴いて4人のヒスパニにすごく安心できましたし、まだまだこれからも応援していけるなと感じました。
有観客ライブの開催も発表されましたし、今作の曲をライブで聴くのもすごく楽しみです。
そんな感じで、以上ヒステリックパニック新体制1st EP「U2」を聴いて4人のヒスパニに安心できたでしたー。それではまたー。