上期下期と分けてやろうとすると数が膨大になって結構な作業量になってしまうので
ここはひとつ、毎月やってみたらどうかということでちょっと試してみます。続いたらいいな
ルールとしては3月リリースの作品の中から5枚だけをピックアップ、紹介したいやつをひたすら載せ続けると数ばっか多くなっちゃうので
そんな感じでやっていきます!
lynch. 「REBORN」
待望の完全復活となるlynch.の通算15枚目のアルバム
今作から制作が新体制となり、メンバーそれぞれが曲を書くことになり今回のアルバムでは5人が2曲ずつ持ち寄った全10曲
個人的にこのアルバムを通して聴いた感想としては、lynch.は今後も安泰だなと
従来のlynch.とは違う新機軸の曲があるのはもちろんだけども、どんな曲を演ってもメンバーが鳴らせばlynch.になるんだなというのが大きな安心感です
そしてこれってボーカルによるものではないことは葉月さんのソロを聴けば明白で、やはりこの5人が揃ってlynch.なんだなと改めて感じさせてくれましたね
Hakubi 「Eye」
京都出身の3ピースロックバンドHakubiの2枚めのフルアルバムです
前作を聴いたときと感覚的にはそう大きく変わるものではないのですが、バンドサウンドは3ピースらしさというか、音数は少なめでそれぞれの音が際立って聞こえます
そして今のHakubiらしさとしてエレクトロポップの要素の取り入れ方が非常に良く、持ち前の切なさのあるメロディや声質との融合が素晴らしいです
ポップと言ってもJ-POP的ではなく、ロックバンドらしさもしっかりと残っていてさらっとも聴けるし、逆に腰を据えてじっくりと浸ることもできる一枚だと思います
KNOSIS 「The Shattering」
海外シーンからの注目も相変わらず高い、国宝Ryo Kinoshitaによる新たなプロジェクト
3曲入りのEPではあるものの、正直Crystal Lakeよりも早くリリースがあるとは思っていなかったのでなかなか複雑なところもありましたが、作品としては非常に面白いです
メタル、というよりはミクスチャー的にインダストリアルやトラップなど様々な要素を混ぜ込んだヘヴィミュージック
Ryoさんのボーカルも相変わらずの強靭なスクリームからラップ、クリーンまでさらにスキルフルに披露
先進的で実験的でありながらどこか懐かしさも感じる、名刺代わりにはうってつけの1枚だなと感じました
Periphery 「Periphery V: Djent Is Not a Genre」
Peripheryの通算7枚目のアルバム、タイトルからして「ジェントはジャンルじゃない」と言い放つまたひと悶着ありそうなものです
そのタイトルに沿ってかあるいは沿わずか、サウンドはジェントにとどまらないどころかメタルの領域も超えて非常に幅広い要素が取り入れられたものになっています
ゴリゴリにヘヴィにジェンティに刻んだかと思えばクリーン主体のポップな曲があったりジャズチックなサウンドが入ってきたり、その展開の幅広さも非常に面白く10分を超える長尺の曲でもサラッと聴けてしまいます
ラストの「Thanks Nobuo」はファイナルファンタジーシリーズの音楽の生みの親とされる植松伸夫さんのことのようで、ゲーム音楽からの影響などもたしかに感じさせるバラエティ豊かな一枚になっています
Bury Tomorrow 「The Seventh Sun」
Bury Tomorrowの通算7枚目となるアルバムは、メンバーチェンジを経て新体制でのリリースとなりました
クリーンボーカルが変わりさらにキーボードがメンバーに加わるという大きな変化があったわけですが、作品としても従来のグルーブ感の強いヘヴィネスとメロディックなギターにキーボードの音が加わり、大きく路線が変わったわけではないですが新感覚で聴くことができます
特にクリーンボーカルが変わったことは大きくて、声質的にも非常に聴きやすくなりましたね
また聴きやすさといえばスクリームのスキルアップも間違いなく、安定感が高まってかなりこちらも聴きやすくなったなと思います
8年ほど来日していないようですが、作品も素晴らしかったですしぜひライブで聴きたいということでここ最近の来日ラッシュの波に乗って来てくれないかなと期待しています。激ロックにも新作のインタビュー乗ってましたしね、期待です!
最後に
ピックアップした5枚には紹介しませんでしたが、その他にもいい感じだった作品をここに紹介しておきます。
それではまた次回お会いしましょう、2023年3月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!