毎月の恒例の音源紹介、5月もやっていきます!
アルバム、EPをピックアップして5枚、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます。
それではいきましょう!
スピッツ「ひみつスタジオ」
わたしにとって初めてCDを買ったバンドがスピッツで、とても大きな存在であるスピッツの通算17枚目のアルバムです
スピッツというバンドは本当に凄いバンドで、これだけのキャリアのバンドが今でも挑戦的な作品を作り続けていることが本当に素晴らしい
M2「跳べ」がスピッツ的なロック色強くてもうめちゃくちゃスピッツだし、劇場版名探偵コナンの主題歌に起用されたM4「美しい鰭」は淡い瑞々しさに満ちた、これもまたスピッツらしさがたっぷりと出ていてすごくいい曲です
ファンク感と切なさの入り混じった4つ打ち曲M8「未来未来」など楽曲のバリエーションは豊富でいろんなスピッツを楽しめますが、なによりも驚いたのがM6「オバケのロックバンド」です
この曲はメンバー全員の歌が入っており、初めて聴いたときは聞き慣れた草野さんの声のあとに急に見知らぬ声が流れてきて本当に驚かされましたが、このメンバーみんなで歌うというスタイルが単純に素晴らしかったですし、草野さんという唯一無二のボーカルを擁するバンドが30年以上の活動を経てこういったアプローチをするということが本当に凄いなと思ってしまいました
国民的な知名度を持つ日本を代表するうようなバンドが今でもしっかりと活動を続けていて、かつ新しいことに取り組んでいくその精神性に感服です
また最近では珍しくもなくなったアナログ盤の他にカセット盤もあって、サブスク全盛期の現代だからこそ集めたくなる、すごく粋でいいなぁってなっちゃいましたね
The Amity Affliction「Not Without My Ghosts」
オーストラリアのメタルコアバンドThe Amity Affliction(以下TAA)の通算8枚目のアルバムです
近年のTAAはポップスなどの要素を取り入れた大衆性を高める方向性でしたが、今作ではよりヘヴィによりドラマティックに仕上がっていて、これまで培ってきたものを高いレベルに消化さた作品になっていますね
M1「Show Me Your God」から美しいピアノの旋律をバックに疾走するさまはこのアルバム全体の方向性をしっかりと示してくれていますし、攻撃的なスクリームからクリーン混じりの叙情的な叫び、ゆったりと歌い上げるクリーンなど二人のボーカルワークもすごく良いです
前作も個人的には好きな作品でしたが今作はそこをさらに超えてきているというか、ネクストステージを感じる1枚です
Crossfaithのイベントで来日して以来ですが、このアルバムの曲たちをぜひライブで観たいですね
緑黄色社会「pink blue」
テレビなどでも観る機会も多くなった、名古屋発の緑黄色社会(以下リョクシャカ)の4枚目のフルアルバムです
代表曲となった「Mela!」のイメージの強いバンドですが、ポップかつポジティブなロックを今作でも聴かせてくれます
M1「ピンクブルー」はどこか懐かしさを感じるようなリズムのエレクトロ・ポップでリョクシャカとしては新境地でまた今までとは違った側面を見せてくれますし
シングルとしてリリースされたM5「ミチヲユケ」やM7「陽はまた昇るから」はどちらも違ったカラーが出ていて面白いですよね
その他の楽曲もバリエーションの幅の広さはメンバーそれぞれが作曲に携わってこそだし、相変わらずの歌唱力の凄まじさも健在です
あちらこちらから引っ張りだこな人気バンドになっても本質はしっかりと貫かれていて、こうやっていい作品を出してくれるとなんというか安心しますね
DRAIN「LIVING PROOF」
アメリカカルフォルニアのハードコアバンドDRAINの通算2枚目、EpitaphRecordsに移籍してからは初のアルバムとなります
現行のハードコアシーン注目株のバンドで、メタルファンにも刺さりそうなザクザクとしたギターフレーズなど、個人的にはかなりグルーブメタル的な獰猛さを感じています
M2「FTS(KYS)」のようにヘヴィかつグルーブの強い、ワルそうな音楽がふんだんに入っています
もちろんハードコアらしいガッツリ落とすビートダウンも備わっていて、幅広いヘヴィミュージックファンに届く音楽性をしています
2023年は来日公演もすでに決まっているので、しっかりと音源をチェックしてライブにも足を運びたいですね!
アクロシエラ「絶対無敵宣言」
元REVIVAL OF THE ERA(以下ROTE)のメンバーを中心に始動したアクロシエラの1stアルバムです
ROTEも途中から路線変更しいわゆるV系路線に舵を切ったわけですが、アクロシエラではそのビジュアルの変貌具合にさすがに度肝を抜かれました
ヴィジュアルを裏切らないキラキラしたエレクトロ要素の入った楽曲に本格的な刻みの入ったブレイクダウンを挟み込んだM1「絶対ゼロバン!!」や
エモ感の強いリフやテクニカルなフレーズが散りばめられたギターテクも聴かせてくれる「遊撃のエミリア」など、方向性が代わってもROTEの頃と遜色ない楽曲のクオリティの高さを見せつけられます
正直なところ人を選ぶ作品だなとは思うのですが、だからこそここで紹介したいなと思う1枚ですね
最後に
ピックアップした5枚以外にも個人的に聴いてきた5月リリースの作品を最後に紹介しておきます
People In The Box「Camera Obscura」
CURRENTS「The Death We Seek」
Unearth「WRETCHED THE RUINOUS」
Sleep Token「Take Me Back To Eden」
ピックアップしなかったというだけでどの作品もかなり楽しんで聴いてこれたので、すべておすすめですのでぜひ聴いてみてほしいです
それではまた次回お会いしましょう、2023年5月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!