新型コロナの影響でライブができなくなったことで、今まで見向きもされてこなかった配信ライブがかなり一般的になってきました。
わたしもいくつか配信ライブは観させていただいて、観る前は正直あんまり期待はしていなかったんですよ。チケット代はそれなりにするし、この額を払うなら過去のライブDVDなんかを買ったほうがいいんじゃないの、そっちのほうが映像や音質はちゃんとしてるしって。
でもいざ配信ライブを観てみると、いやこれは間違いなくライブだなって、パッケージングされたライブDVDを観るのとはまたぜんぜん違うなって思わされました。
ちなみにわたしがコロナ禍以降に観た有料の配信ライブは以下のものとなります。無料のものは少し話が変わってきますので省いています。
- ヒステリックパニック ULTIMATE BATTLE TOUR 2019-2020 「Final」
- lynch. 「DECIDE THE CASE」CASE OF 2013-2020/2004-2012
- ONE OK ROCK “Field of Wonder” at Stadium Live Streaming
- MUCC ”惡-The brightness world
- SiM THE SHOW PANDORA
- This is 嵐 LIVE 2020.12.31
うぇい、待機中 pic.twitter.com/PMD9YUIOOu
— あぽかる@ (@apokaru) August 29, 2020
今日はこれ観ます pic.twitter.com/MofZhV2dPL
— あぽかる@ (@apokaru) January 10, 2021
いくつか観てきて中でのわたしの結論としては、実際に現場で観るライブとは別物、でも配信ライブは配信ライブですごく楽しめる。そして配信ライブでも間違いなくライブはライブであるということ。配信だからこそできる楽しみがあるということ。
間違いなくチケット代を払ってでも観るだけの価値はあると思います。
そんな感じで、わたしが思う配信ライブのいいなと思うポイントを紹介していきます。
配信ライブならではの映像表現
通常のお客さんを入れたライブではできない、無観客の配信ライブだからこそできる映像表現というものがあります。
客席フロアにもセットを置くことができますし、ステージというものにこだわらなくてもよくなるのでセットの自由度がすごく高くなります。
嵐やワンオクは東京ドームやマリンなどのスタジアムで配信を行っていましたが、お客さんをいれないからこそできる巨大なセットだったりアリーナの中央にステージを作ったり、はたまたスタンド席まで照明を配置しスタジアム全体をステージとして使うなど、すごく贅沢なライブを行っていました。
ワンオクのライブで観たドローンを使ったと思われる上空からのカメラワークは圧巻でしたし、嵐のライブでは東京ドームの中にミラールームやディスプレイで囲まれたブースのようなものを作り、多種多様な映像表現を観せてくれました。
特に嵐はテレビで多くそういった映像を今までも創り上げてきたからこそ、配信ライブでもクオリティの高いライブ映像を作れているのだと思います。
また、セット以外にも映像にエフェクトをかけたり画面をメンバーごとに分けたり、配信ライブの映像表現はいろいろな方法があるんだなと感じました。
配信ライブの映像のクオリティはおそらく予算に影響される部分がすごく大きいと思うのでみんながみんな凝った映像が作れるわけではないと思いますが、ワンオクや嵐は配信ライブで今できる最高峰のものを創り上げれくれたのだと思いますし、それを観たからこそ配信ライブってすごい可能性があるんじゃないかって思わせられました。
なんというかリアルなライブとはまったく別物な、配信ライブはどちらかというと映画なんかに近いひとつの映像作品といっていいのかなと思います。
節目のライブを観ることができる
節目のアニバーサリーだったり、あるいはメンバー脱退の最後のライブだったり。特別なライブにはぜひとも行きたいところだけど、住んでる場所やタイミングによってはなかなか行けないこともあります。
そんなときでも配信ライブであれば観ることができることもあると思います。アーカイブが残るものであれば期間内なら自由な時間に観ることができます。
ヒスパニやムックの配信ライブを観ようと思ったのも、脱退するメンバーの最後のライブになるかもしれない、それだったら見届けないといけない。そんな思いで観ることを決めました。
あるいはlynch.の場合は過去を遡るようなものだったり、SiMは旧譜の再現ライブだったり。普段とは違うライブだからこそ特別なものを企画してくれるので観たいなと思える部分もあります。
大晦日の嵐の配信ライブなどは嵐の活動休止前のライブとしてはおそらくこの上ない方法だったのだと思います。チケットが取れないということはもちろん、世界中の人達が観ることができることの意義はすごく大きいのではないでしょうか。
特別なライブを誰もが観ることができる、そういった意味で配信ライブの存在意義はすごく重要なものなんじゃないのかなと思います。
配信ライブは一過性のものではなくこれからも残っていってほしい
現在の配信ライブは、どちらかというとお客さんを入れた普通のライブができないからこその代替品のようなものというのが、それこそライブをする側も観る側もどちらも思っているのではないでしょうか。
個人的にはいくつか配信ライブを観てきた中ですごくこれからの可能性があるものだなと思いましたし、特別なライブに居合わすことができるという意味でもただの代替品ではなく一過性のもので終わらず新しいライブの形として定着していってほしいなというのが個人的な願いです。
冒頭にも書きましたが、ライブハウスなど実際の会場で観るライブとは完全に別物です。現地で観るからこその熱気だったり、体全体で浴びる爆音は配信ライブではなかなか体験できるものではないと思います。
でも配信ライブだからこそ表現できるものというものは間違いなくあって、そして形は違っても配信ライブも間違いなくライブの一つの形です。
これからの配信ライブにもいろいろと期待できそうなこといっぱいありますよね。例えば自由に切り替えられるマルチアングルだったりとか、配信じゃないとできないことを突き詰めていけば現地で観るより配信ライブのほうがいいって人も出てくるかもしれない、そうなったらもう一つの文化として一つのライブの形として定着したと言っていいと思います。
コロナ禍をきっかけに広まった配信ライブがそれっきりにならないことを願って、以上有料の配信ライブって楽しめる?チケット代を払うだけの価値はある??でしたー。