2018年がもう終わるということで、今年リリースされたアルバムから個人的ベスト10枚を選出したいと思います。
ランキング形式にすると無理に順位をつけようとしちゃうので、単純に10枚紹介する感じでやっていきます。順番にも特に意味は無いです。
そんな感じで、それでは2018年版今年リリースの中から個人的ベストアルバム10枚を紹介します!
DIR EN GREY「The Insulated World」
個人的に今年一番期待していたのがこのアルバム。
前作ARCHEからもかなり期間も開いていますし、アルバムごとに毎回違ったコンセプトを打ち出してくれているディルなので今作はどういった方向性でくるのかなーとかなり楽しみでした。
いざフタを開けてみると、今まで以上に攻撃的な作品に仕上がっていてもはやメタルの領域を超えたカオティックハードコア。そこにディルらしい遊び心や美しいメロディが乗っかった、DIR EN GREYとしてのらしさと新しさが詰まったアルバムだなと。
キャリア20年クラスのバンドが新しくリリースするアルバムとはとても思えないぐらいに攻撃的でかつ挑戦的で、相変わらずこのバンドは凄まじいなぁなんて思わされちゃいましたね。
それでいてラストをRanunculusみたいな美しいバラードで締めるもんだから、もうホントにとんでもないアルバムですよこれは。
Crossfaith「EX_MACHINA」
どんどんキャッチーになっていくCrossfaithですが、昔は良かった的なことを言われる中でも個人的にはこの路線は嫌いじゃなくって全然ありだと思っています。
特徴的なサイバーな打ち込みと骨太なサウンドはそのままに、ハードなだけじゃなくってEDMだったりHIP-HOPだったりのテイストもはいったCrossfaithらしさはしっかりと健在です。
ゴリゴリのシャウトで押してくる曲も全然いいんですが、クリーンもいいアクセントになっていますし、Daybreakみたいな壮大な曲も入ってくるようにもなりました。
なにより単純に完成度が高いですよね。バンドとして成熟してきたのがわかりますし、Crossfaithはしっかりと前に進んでいますよ。
CRYSTAL LAKE「HELIX」
攻撃性を前面に押し出したCRYSTAL LAKEのニューアルバム。
これでもかというぐらいに詰め込まれた激しさと重苦しさはメタルコア好きにはたまんないと思います。
それでいてマニアックになりすぎていないというか、コアなだけじゃなくってしっかりと開かれている部分もあって。
ヘヴィなサウンドの中からいきなり美しいフレーズが飛び出してきたりと、本当に一筋縄ではいかないアルバムです。
a crowd of rebellion「ill」
実はこのバンドのことはほとんど知らなくって、Treasure05Xのラグーナ公演に出演をきっかけに聴き始めたんですがこれがまたわたしのストライクゾーンど真ん中で。
今年リリースされたこのアルバムもわたしの中でめちゃくちゃヒットしました。
acorの一番の特徴というとやっぱり小林さんのクリーンボーカルだと思うんですが、今作では過去作以上にそれがフィーチャーされていてacorとしての楽曲がしっかりと確立されてきています。
曲も全体的にドラマティックに仕上がっていて一曲一曲のクオリティがすごく高い。まさに日本人にしかできないメタルコアと言えますね。
Graupel「Bereavement」
今年一番の衝撃だったのがこのGraupel。
若手バンドらしい勢いの激しさと、若手バンドらしくない完成度の高さと。
純度の高いメタルコアにDjentの要素も入ったテクニカルな演奏はホントにハイクオリティで、ヘヴィなサウンドと絡みつくツインギターがむちゃくちゃ気持ちいい。
若手でこんなバンドが出てきてくれるんだから、日本の目立つ界隈もまだまだいけるぞって思わせてくれるアルバムです。
LOVEBITES「CLOCKWORK IMMORTALITY」
ヴァッケン・オープン・エア出演など話題に事欠かなかったLOVEBITESのニューアルバム。
ストレートなメタルを演ることの多いガールズメタル界隈の中でも特に王道ど真ん中で古臭いぐらいだったLOVEBITESも、少しづつ熟れてきたようで特にメロディが洗練されてきたように感じます。
もちろんほどよいクサさもいい意味で健在で、そこに現代的なメタルの要素も加わって全体的なクオリティがかなり上がってきています。
Graupelとはまたシーンとしては少し違ってきますが、同じく若手メタルバンドとしてすごく期待できますね。
陰陽座「覇道明王」
陰陽座のアルバムとしてはかなりどストライクだったのが今作。
最近の陰陽座のアルバムって、なんというか変にバランス取ろうとしてチグハグになっちゃってる感があったんですけど今回は徹頭徹尾妖怪ヘヴィメタル全開の厳ついアルバムに仕上がっています。
変に小細工いれたりしなくっても、メタル部分に思いっきり振り切ってもここまでのものができるんだっていう陰陽座の掲げる妖怪ヘヴィメタルの集大成といってもいいぐらいの出来。
キャリアの長いバンドがこれをやるのかって感じでもあるし、キャリアがあるからこそ作ることができたアルバムでもあると思うし、まだまだ落ち着いて良いようなバンドじゃないと思うんですよね陰陽座って。
04 Limited Sazabys「SOIL」
原点であるメロコアをベースに、存分に今のフォーリミらしさを詰め込んだ最高傑作といっても過言じゃないアルバム。
存分に詰め込まれた遊び心だったり振り切ったヘヴィさだったり、ただ原点回帰するだけでなくってその上で挑戦的な部分もあって。
もちろんキャッチーさだったり体を揺さぶられる爽快感だったり、フォーリミの持ち味はそのままにむしろ今まで以上で。
このバンドはもはやメロコアって枠だけじゃあ語れないバンドになったなってのがはっきりわかる、本当によく作り込まれたアルバムです。
ヤバイTシャツ屋さん「Galaxy of the Tank-top」
今年まさかのフルアルバム二枚リリースというなかなか他ではやらないようなことをやってのけたヤバT。バンドの状態の良さがよくわかります。
12月にリリースされたTank-top Festival in JAPANも十分いい出来だったんですが、それ以上に今年頭にリリースされたGalaxy of the Tank-topが良いアルバム過ぎましたね。
基本的にコミックバンドとして捉えられがちなヤバTですが、ふざけた歌詞としっかりとしたロックサウンドが魅力でもある中で今作ではメッセージ性の強い曲もあって。
ただ楽しいだけじゃなくって、自分たちの想いだとかをしっかりと曲に込めるようになったってのがバンドの成長を感じられます。
2018年も去年以上に駆け抜けた一年だったと思いますが、2019年もまだまだ期待できるバンドだよなーって思います。
KAT-TUN「CAST」
長い充電期間を経てリリースされた、全ハイフン待望のニューアルバム。
かつてのやんちゃなイメージからは想像できないような成熟したアダルトな魅力に溢れたアルバムで、とはいえただ落ち着いたってよりも威厳が出てきたような壮大さも持ち合わせていて。
初期の頃のロックなテイストは薄れてはいるものの、ヴォーカルワークなどはどんどん洗練されてきていて本当にハイレベル。
ボリュームもたっぷりで、待たされてきたファンも間違いなく満足できる素晴らしいアルバムです。
2018年ベストアルバム総括
書き終えて見返してみると、特別に意識したわけではないんですがメタル系統のアルバムが多く並んでいますね。笑
海外のメタルもぼちぼち聴いてはいたんですけどもあまり聴き込んでなかったので今回はいれていないです。というかやっぱりライブに行きやすい国内のバンドとかが中心にはなっちゃいますよね。
今年から一気にライブ参戦数を増やしたのもあって、ライブやフェスがきっかけで聴くようになったバンドもいますし、来年は今年以上に充実ししていけそうです。
楽しみなバンドもいっぱいいますしね、2019年も楽しくなりそうです。
以上、2018年版、今年リリースの中から個人的ベストアルバム10枚を紹介でしたー。