音源紹介2024年1月もやっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます
2024年の一発目ですね!それではやっていきます!
RYUJIN「RYUJIN」
北海道発、これまではGYZEの名前で長く活動していましたが、名前をRYUJINに昇格してからリリースされた最初のアルバムです
今作はメタル大手レーベルNAPALM RECORDSと日本人初となる契約をし、そしてTRIVIUMのMatthew kiichi Heafyをプロデューサーに迎えてのリリースとなります
個人的にGYZEの名前でという名前はシンプルながら響きもよく、かつユニークさもあって好きだったので名前の変更は寂しさもあったのですが、アルバムを聴いてやっと受け入れることができましたね
音楽性としてはもともとのメロディックデスメタルをベースに、GYZEの後期でも取り組んでいた和の要素をメインに取り入れたサウンドとなっており、たしかに名称変更の必然性を感じます
一方で和の要素は思っていたほどコテコテなものでもなく、メロディックなメタルサウンドとよく馴染んでいるように感じます、ただこのあたりの感じ方は個人差もありそうです
むしろ個人的にぶっ刺さったのはその叙情性の高さ、言ってしまえばメタルらしいクサさがアルバム全編を通してしっかりと詰め込まれているところですね
エクストリームな部分も残しつつもあくまで一要素になっていて、その分だけ和の要素やメロディックなメタルサウンドがすごくいい感じになっています、いい意味でポップとキャッチーです
これが海外でどれくらい反響があるかはわからないのですが、改めて日本人にしか作れないメタルをしっかりと鳴らしているなと感じます
わたしはこれとても好きですし、ぜひ国内海外問わずに広がってほしいなと思いますね!
DEZERT「The Heart Tree」
日本のV系バンドDEZERTのメジャー1stアルバムです
2022年末には日本武道館で開催された「V系って知ってる?」をオーガナイズし、2023年末にもは今度は若手にスポットを当てる形で「V系って知ってる!」を開催、そしてメジャーデビューに加え2024年末には日本武道館での単独公演の開催も決まるなど、その精力的な活動がついに実ってきたなと感じます
今作の内容としては、ここ最近のエモ・オルタナ感のある、言ってしまえば邦ロック的な雰囲気を残しつつV系らしい粘っこさがいい具合にブレンドされた、個人的にぶっ刺さりな1枚になっています
またこのハードさというかダークな雰囲気を持ちつつも根っこにあるポジティブさが楽曲にしっかりと込められていて、ラウドながらメジャー感がしっかりとあります
個人的にはMAVERICKに所属するようになってからの1枚目の「TODAY」のほうがメジャーデビュー感ありましたが、DEZERTというバンドのメジャーデビューと思うと間違いなくこの「The Heart Tree」のほうが相応しいと感じますね
打首獄門同好会「ぼちぼちベテラン」
もうすっかりロックシーンに定着した、その生活感あふれる楽曲から「生活密着型ラウドロック」と掲げられたサウンドを鳴らす打首獄門同好会のニューアルバムです
良くも悪くも定着したそのイメージでいわゆるワチャワチャしたバンドと思われがちですが、サウンドだけ取り出すとオールドスクールなメタル好きにもかなり刺さるんじゃないかってことは繰り返し言っていきたいんですよね
M3.「少年よ、君に伝えたい事がある」やM4.「カンガルーはどこに行ったのか」のようなザクザクしたギターや、M6.「なぜ今日天気が悪い」のスラッシーなリフなんかも絶対オールドメタル好きな人には響くと思うんです
それでいて楽曲のベースはめちゃくちゃポップですし、お洒落なギターカッティングやファンキーなラップ調な曲もあったりで本当におもしろくて凄いバンドだなと思います
さらには今回リリース期間が前作から開いたのは、コロナ禍でなかなかライブに来れないって人が、その間にセットリストが変わってしまってリリースされた曲が聴けない、なんてことを避けるためだそうでそういうところもすごく粋だなって思います
聴いてきた人も新しい視点で聴けたらなと思いますし、聴かず嫌いしてきた人たちにもぜひ届いてほしいアルバムだなと思います
ANY GIVEN DAY「Limitless」
日本のSableHillsも所属するArising Empireに所属するドイツのメタルコアバンドの4枚目のフルアルバムです
もともとメロディックなサウンドを持ったバンドではありましたが、今作はメロディックなギターメロがさらにマシマシに継ぎ足されていて、大好きな叙情性ばっちりなメロディックメタルコアに仕上がっています
かつ持ち前のモダンなグルーヴやシンセにキャッチーなクリーンも入っていて、現代のメロディックメタルコアとして非常に完成度の高い一枚だなと思います。
M1.「Get That Done」の最初のリフからもう名盤の予感がビンビンなんですよね
M7.「Best Time」のポジディブな感じは新機軸ですし、同じくドイツのバンドのANNISOKAYとのコラボ曲M9.「H.A.T.E」なんかはかなりスペシャルな一曲です
レーベルメイトになったことですし、SableHillsなんとか呼んでくれたりしないかなーと期待してしまいますね、本当にライブで聴きたい曲ばかりの1枚です
Tenside「Come Alive Dying」
ドイツ出身のメタルコアバンドの通算8枚目のアルバムです
あまり聴いてきたバンドではなかったのですが、今作は個人的にかなり刺さりましたね
ミドルテンポの重心の低いヘヴィネスにシンセをあしらった音像はモダンメタル、オルタナメタル的ですが、泣きのメロディが要所に主張してくるのがとてもいいです
いい意味でコマーシャルというか聴きやすくて、それこそめちゃくちゃメジャーなバンドではないですが海外のヘヴィミュージックの入門に良い一枚かなと、とてもおすすめしたいですね
まとめ
2024年も始まりましたが新年早々からいい作品が多くて聴くだけでも大変で嬉しい悲鳴ですよね
初っ端から外せないライブも多すぎて楽しいんですけどどうしても諦めないといけないものも多くなってきたので悲しみもあります
そんな感じで2024年も楽しんでいきましょう!
以上、2024年1月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!それではまたー!