音源紹介2024年8月もやっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます
それではやっていきましょう!
ABLAZE IN VEINS「Stride for Solace」
東京を拠点に活動するメタルコアバンドの1stアルバムです
個人的には国内の若手メタルコアバンドの中でもめちゃくちゃ期待しているバンドです
メロディックな爆走こそがメタルコアの正義だと言わんばかりに疾走チューンの詰め合わせっぷりが凄まじく、それでいて単調にならないのはギターメロディの良さや気持ちよく落としてくれるブレイクダウン、時折入るピアノのようなアクセントなどなど勢いだけじゃないきめ細やかさがあります
全部で8曲と収録曲だけ見ればフルアルバムとしては少ないですが物足りなさを全く感じない、むしろ通して聴いたときの満腹感と言ったら
これまで出たシングルはもちろん良かったですし期待のバンドという感覚が強かったのですが、この作品を聴いてからは期待というレベルを超えて純粋に素晴らしいバンドだなって認識を上書きできましたね!
国内シーンを駆け上がって世界に名を轟かせてほしいなと思います、まだチェックしてない人はぜひぜひ!
おすすめ曲
Farewell to the Past
Reverie
Still Ablaze
Vesper the Aerial「Devote Eternal」
大阪のメロディックデスメタルバンドVesper the Aerialの1stアルバムです
現在の名義でのバンドとしてのキャリアは短いですが、メンバーはみな経験豊富で1stアルバムながら作品のクオリティも間違いありません
アルバム全体では11曲収録、うち3曲の日本語タイトルのインスト曲も含むまさにアルバムな作りの1枚です
メロデスらしく全編にわたってメロディックなギターフレーズが響きわたり、要所に入るポエトリーは激情エモ的な雰囲気も感じられます、日本語詞が入るのもいいアクセントです
歌詞といえばもろに「IN FLAMES」なんてワードもあって、ついニヤついてしまうような遊び心も面白いです
ガッツリ落とすわけではないですがメタルコアに通じるような刻む落としもあり、直球のメロデスなだけでなくほどよく変化球が織り交ぜられているのも聴いてて飽きないポイントですね
Vesper the Aerialのライブを実はまだ観たことがないのでこの作品を聴いてめちゃくちゃ観たくなりましたね、メロデスリスナーだけでなく幅広いメタル好き、ヘヴィミュージック好きに届いてほしいなと思う作品です
おすすめ曲
Lycoris Immaculate
The Halo of Fallen Sky
ANORAK!「Self-actualization and the ignorance and hesitation towards it」
東京を中心に活動するエモ・バンドの2ndアルバムです
現行のエモシーンを牽引するバンドの一角として、フジロックのROOKIE A GO-GOでの出演や海外ツアーなどここ最近では際立って強烈に存在感を示してきています
そんな中でリリースされた今作は、叙情的なエモサウンドの要素を残しつつデジタルサウンドをガッツリ取り入れたダンスミュージックの要素を多分に感じられる作品になっています
言ってしまえばこれまでの作品とはかなり雰囲気が違うのですが、これがまたとても良い作品に仕上がっています
たしかにエレクトロな要素が強くボーカルへのオートチューンを使用していたりしながらも、エモーショナルなギターサウンドやシャウトも残っていてバンドとしてのサウンドが損なわれていないんですよね
アグレッシブさという点ではさすがに弱まってはいるものの、エモとダンスミュージックのこの形での融合はかなり革新的で泣きのギターフレーズの下でベースがブリブリしている感じなどほんのりある違和感とダイレクトに訴えてくる気持ちよさにやられます
先日もやっとライブで観る機会がありましたがその時はこのアルバムの楽曲オンリーのセットリストで生で聴いたときの染み渡りっぷりが良すぎました
間違いなくこれからの日本のロックシーンの重要なバンドになります、見逃さないようにぜひチェックしてください!
おすすめ曲
Sonic
Pure Magic Pt.2
Word5
Petit Brabancon「Seven Garbage Born of Hatred」
DIR EN GREYの京さんやMUCCのミヤさん、L’Arc~en~Cielにyukihiroさんなどそれぞれがシーンで名の知れたメンバーで結成されたオールスターバンドの2ndEPです
個人的にもこのバンドの結成の衝撃というようなものにやっと慣れてきた感じで、バンドそのものをしっかりと捉えられるようになってきた気がします
このバンドの特徴としては90年代のニューメタルやインダストリアルなどの海外バンド、はたまたその年代のV系バンドを思い出させるようなリバイバル色の強いサウンドを、メンバーのキャリアに裏打ちされた高いスキルで現代の作品として作り上げられていることにあります
とりわけそんな中での今作は、特にインダストリアル的なアプローチが強いように感じます
オープニングを飾るインスト曲からもうめちゃくちゃNINE INCH NAILSを感じまくれて、それこそ作曲者であるyukihiroさんの趣味趣向を大いに感じられます
作曲も決まったメンバーがするわけでなく今作でもyukihiroさん、ミヤさん、antzさんと担当しているのでクレジットを眺めるだけでも楽しいですし、それぞれのバンドではやらないだろう音楽性を味わえるのもこのバンドの美味しいところですね
楽曲のクオリティもこのメンバーで練り上げるのだから当然に低いはずなどなく、ヘヴィかつエクストリーム、そして懐かしさもほのかに感じられる1枚になっています
それぞれのいわゆる本業的なバンドがあるわけですしどう考えても超多忙な中でかなり精力的に活動してくれているので、是非チェックして気に入ったならライブにも行ってみてください!
おすすめ曲
BATMAN
a humble border
Alleviate「DMNS」
Our MirageやTime, The Valuatorなど、メタルコア好きなら知っているようなバンドのメンバーがパンデミックを機に立ち上げたスーパーバンドの1stアルバムです
名だたるバンドメンバーが揃っているだけあって作品のクオリティは素晴らしく、モダンなメタルコアのお手本のような1枚になっています
ツインボーカル体制によるブルータルなスクリームとエモーショナルなクリーンボーカルとの掛け合い、ヘヴィなグルーヴやDjentの要素も含んだタイトな刻み、浮遊感のあるサウンドエフェクトなどメタルコアの最先端が詰まった1枚になっています
というかですね、もうモダンメタルコアはとりあえずこれ聴いておけばいいんじゃないかなって思えてしまえるくらいにシンプルにハイレベルすぎます
メタルコアリスナー、ラウドロックファンは必聴です、2024年を代表するメタルコアアルバムだとはっきり言い切れます!
おすすめ曲
DMNS
Alive
Die for Me
まとめ
2024年8月の作品いかがだったでしょうか
個人的には8月はABLAZE IN VEINSやVesper the Aerialのアルバムが聴けたのが嬉しかったですね、単体の楽曲は聴いてきましたがフルアルバムという形で聴けたことがとてもいいです
やっぱりフルアルバムというフォーマットはいいですよね、特に1枚目のアルバムはそのバンドの名刺代わりにもなるものですし、配信が主流になった時代でもアルバムというものが廃れていかないでほしいなと思います
そんな感じで以上、2024年8月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!それではまたー!