音源紹介2024年9月もやっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます
それではやっていきましょう!
HYDE「HYDE[INSIDE]」
もはやロックシーンにおいて知らない人はいないであろう、偉大なボーカリストHYDEさんのソロとしてのニューアルバムで、CDリリース前に先行で配信が開始されました
後期VAMPSの音楽性を活動休止後のソロ名義にも引き継がれてリリースされた今作は、前作「ANTI」に引き続きラウドかつヘヴィな作品に仕上がっています
また本作でも楽曲制作は提供を受けての共同制作大勢となっており、既発曲含めるとMY FIRST STORYやSiM、Crystal Lakeなど国内の最前線で活動するバンドのメンバーからの提供を受けています
それらの楽曲もただそのバンドの曲をHYDEさんが歌っているだけということもなく、しっかりと自身の楽曲として歌いこなすボーカリストとしての力量やディレクションのレベルの高さを感じます
その他の楽曲でも、ライブでのサポートメンバーとしても参加しているex.MAKE MY DAYのJulianさんやPay money To my PainやThe RavensのPABLOさんなどの提供や、キーボードのhicoさんは多くの楽曲の制作に携わるなどソロという形式ながらバンドとしての雰囲気も感じられます
アルバム全体の楽曲構成を見ても、ヘヴィかつアグレッシブな要素は全体で共通しつつもエモさやニューコア的だったり、ドデカいブレイクダウンの搭載されたモダンなメタルコアナンバーもあったりと最新の要素を取り入れつつHYDEさんのボーカルでパッケージするとただ激しいだけの音楽じゃなくなるのが本当に流石だなと思います
近年では各地のフェスへのソロ名義での出演はもちろん、ラウド系バンドとのイベントや対バンも増えるなど特に激しいロックのシーンで存在感を示してきていますし、音楽性的にもそうなるのはもはや必然とも言えます
若い世代だけでなく、HYDEさんのようなベテランの存在もラウドシーンにとっては大きいはずで、様々な世代を巻き込んでシーンを率いていってほしいなと思いますね!
おすすめ曲
BLEEDING
SOCIAL VIRUS
G-FREAK FACTORY「HAZE」
日本、群馬県の誇るローカルバンドの最高傑作G-FREAK FACTORYのニューアルバムです
ジーフリークは音源で聴くよりもライブのほうが何倍も響くせいかなかなか音源の良さを語る感じではなかったのですが、今作は音源だけでもライブにまさるとも劣らないほどに浸れるかなり良い作品です
ジーフリークの得意技のレゲエを取り入れたミクスチャーロック、疾走するパンクナンバーにゆったりしっとりとした曲まで楽曲は幅広いものの、情緒を揺さぶる叙情性、言葉が刺さる染みてくるボーカルスタイルは今作ではさらに研ぎ澄まされています
なんというのでしょうか、この雰囲気が出せるのってやっぱりどうしてもキャリアがあってこそだなぁと思ってしまうんですよね、若いバンドにはなかなかこれはできることではないです
そのあたりはアルバムの構成でも感じるところで、ラストがSEというよりもインストナンバーで終わるのもアルバムをただの曲をまとめたものでなくって一つの作品として作られているなと感じられます
毎年の山人音楽祭の開催やをはじめとして邦楽ロックシーンでの存在感が増していくジーフリークですが、その状態の良さがしっかりとわかる良い作品に仕上がっていますね!
おすすめ曲
YAMA
WHO UNCONTROL
RED EYE BLUES
Fame on Fire「The Death Card」
SiMのアメリカツアーへの帯同とそこからのつながりでDEAD POP FESTiVAL出演に日本でのヘッドラインツアーと来日を果たしたアメリカのポストハードコアバンドFame on Fireの新作アルバムです
SiMとツアーを回る前にもONE OK ROCKのアメリカツアーにも帯同していたりと、実は以前から日本に縁のあるバンドでもありました
今作はタロットカードをモチーフにしたコンセプタブルな作品ではあるものの、持ち前の上品なポストハードコアサウンドは以前変わりなく、アグレッシブさよりもエモーショナルさがバンドの持ち味ですね
サウンドは重すぎず激しすぎずで、ボーカルスタイルもクリーン主体でかなり聴きやすい仕上がりです
さらにはなんとSiMがfeat.した楽曲もあり、ぜひとも国内のラウドロック好きにも聴いてほしい一枚です
Fame on Fireがきっかけになって海外のポストハードコアバンドを聴くきっかけになんてなってくれたら本当におもしろいなと思いますね!
おすすめ曲
Nightmare (The Devil)
Chains (The Tower) feat. SiM
Our Hollow,Our Home「Hope & Hell」
すでに解散も発表された、バンドにとって最後の一枚となるイギリス出身のメロディック・メタルコアバンドのニューアルバムです
個人的にも好きなバンドでしたし来日にも期待していましたので解散は非常に悲しいのですが、作品の出来に関しては素晴らしいの一言です
メロディックなギターリフと、前作よりも増したヘヴィなグルーヴにシンセのデジタルサウンドが合わさったモダンなメタルコアでどっしりとしつつもメタルらしい泣きも入るOHOHらしさは今作でも健在です
クリーンの割合も多く非常に聴きやすい作品に仕上がっています
まさに現代のメタルコアのお手本のような作品で、それこそメタルコア入門にピッタリな作品でもあるだけに本当に解散が残念ですね
それでも音楽だけは残っていくので、ぜひいろんな人に聴いてみてほしいなと思います
おすすめ曲
Castaway
Burial Season
Void of Vision「What I’ll Leave Behind」
オーストラリアのメタルコアバンドVoid Of Visionの通算4枚目のアルバムです
過去に来日経験もあるバンドでCrossfaithのKoieさんが楽曲に参加したこともあるなど、日本とも比較的接点のあるバンドです
ヘヴィなグルーヴと電子音が合わさったニューメタルコア的なサウンドが持ち味のバンドですが、今作でもそういった特徴は変わらずともかなり聴きやすい一枚に仕上がっています
電子音についても従来のエレクトロやノイジーなものに加えてインダストリアル感もあるブゥオンブゥオンなサウンドも感じられて、サウンド的にはかなり奥深さが出てきたように感じます
ヘヴィなグルーヴで脳から全身を揺らすような曲からアップテンポな飛び跳ねるようなエレクトロナンバーにシンセがドラマティックな曲までいろいろと揃っていて、さらにはどれもブレイクダウンもしっかり備わっていてメタルコアらしい攻撃性も随所で見られます
このブレイクダウンがまた一筋縄ではいかなくて、ただ刻んで落とすだけでなくそこにシンセのサウンドが絡んでくるのがまたユニークで気持ちいいんですよね
クリーンボーカルやシンセのキャッチーさもあってかなり聴きやすいのもすごく良くって、それこそCrossfaith好きな人なんかにはかなり響くんじゃないでしょうか!
おすすめ曲
Oblivion
Gamma Knife
まとめ
2024年9の作品いかがだったでしょうか
個人的にはHYDEさんの新譜が楽曲提供陣のネームバリューもあってすごく楽しみでしたがしっかりと期待に応えてくれましたね!
Fame on Fireも来日からの素晴らしい作品のリリースとしっかりと繋がってきていると思うので、日本国内での人気も伸びたらいいなと思います!
そんな感じで以上、2024年9月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!それではまたー!