恒例の音源紹介2023年6月もやっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます。
それではやっていきます!
cinema staff「I SAY NO」
cinema staffの去年から配信リリースされてきた楽曲に新曲を加えて1つのEPにまとめた本作
EPのタイトルにもなっている新曲M1「I SAY NO」はポストロック的なギターフレーズからエモーショナルなロックに昇華していくcinema staffの真骨頂を感じる会心の一曲です
配信リリースされていた楽曲たちも1枚の作品にまとめられるとまた違った響きがあり、ただの寄せ集めというよりもはじめからこの作品があって、そこから1曲ずつリリースされていったのではと思わせられるほどです
ラストのM5「フェノメナルマン」までcinema staffの色んな顔が詰まった、名刺代わりの1枚と言ってもいいいいような素晴らしいEPに仕上がっています
Petit Brabancon「Automata」
DIR EN GREYの京さんを始めとした日本のディープなロックのオールスター的なメンバー擁するPetit Brabancon通称プチブラの1stEP
KOЯN直系のヘヴィなニューメタルを鳴らしていた前作アルバムからまた少し方向が変わり、また違ったメンバーのバックグラウンドが感じられる1枚になっています
EPのリード曲であるM2「鼓動」は90年代V系ド直系のメロディアスなロックナンバーで、かつただの焼き直しでは終わらないモダンさもありメンバーの音楽性の奥深さを感じさせます
その他の曲も非常にバラエティに富んでいて、インダストリアル色の強いM4「surely」はめちゃくちゃyukihiroさんのテイストが出ていてメンバーの個性もしっかりと感じられてすごく良いですね
SCAR SYMMETRY「The Singularity (Phase II – Xenotaph)」
スウェーデンのメロディックデスメタルバンドSCAR SYMMETRYの7枚目のフルアルバムです
実に9年ぶりのリリースとなった今作はタイトルにPhase2とあるように前作からの連作となっており、全部で3部作の構想と言われています
メロディックなギターフレーズとスペーシーなシンセサウンドに地鳴りのようにう唸るグロウルとスケールの大きさを感じさせるクリーンの掛け合いが非常に優れていて、モダンな作風と相まってメタルコアとかが好きな層にも気に入ってもらえそうな作品です
2023年10月に来日公演も決まっているので、会場も東名阪の3箇所ありますのでアルバムを聴いて気に入った方はぜひ足を運んでみてください!
【新規公演】Scar Symmetry再来日公演決定!
スウェーデンのツインボーカルを擁するメロディックデスメタルバンド、Scar Symmetryによる新譜を伴っての3年ぶりの来日公演決定だ!
前回の来日時にもサポートを務めたOrpheus Omegaが再び帯同しての東名阪ツアーを見逃すな!
詳細は追って。 pic.twitter.com/BkpjGMItoe
— Evoken de Valhall Production. (@evpro666) June 17, 2023
Pupil Slicer「Blossom」
イギリスロンドンのマスコアバンドの2ndアルバムです
デビューアルバムである前作「Mirros」が個人的にかなり刺さっていたこともあって、このアルバムも非常に楽しみにしていました
激烈な攻撃性とカオティックなサウンドを強烈なグルーヴでぶちかまされますが、シアトリカルなクリーンや叙情的なメロディも含まれていてただ勢いだけで終わらないのもこのバンドの良さだと思います
アルバムタイトルでもあるM10「Blossom」はクリーンの配分も多く聴かせる曲になっています
マスコア好きな人はもちろん、ラウドロック的なヘヴィなバンドが好きな人にも十分刺さる魅力のある1枚じゃないかなと思います
SheeSawHarm「Karm even Falls」
「日本詩screamo」を謳う京都発のロックバンドの3枚目のEPです
2021年結成でまだキャリアも短いですが、自分は前作「Will in the Demijohn」で知りましたがめちゃくちゃ刺さりました
今作も良かった部分は変わらずスクリーモ感全開の憂いのあるギターリフやディレイにメタルコア的なザクザクとした刻みに乗るボーカルはクリーンには儚さと、スクリームには悲壮感もあり挟み込まれるポエトリーも楽曲のドラマティックさを演出し激情エモ的な雰囲気もあり、あの頃を感じさせるサウンドながらそこはかとなく香る邦ロック感が古臭さを消しているように思います
M4「余炎」はイントロのディレイの美しさにボーカルワークの幅広さから、ドラマティックかつジャパニーズホラー的な雰囲気も感じる曲展開もすごく好みです
Mix・Masteringに丸山漠さんが参加しておりサウンド的にも直系と言えますし、a crowd of rebellionファンにはめちゃくちゃオススメしたいですね
まとめに
6月のオススメの作品5枚いかがだったでしょうか
私事ながら6月はちょっと寝込んでいたり、あとはライブに行くことも多くて、ほら、ライブ行くときって予習もそうですけどライブで聴いてよかった曲ってライブ後こそ聴きたくなるじゃないですか
そんな感じでちょっと新譜を漁る時間が取れなかったので6月リリースの作品にはまだまだ新しい発見が眠っていそうです
とりあえず5枚の選外ですがその他の気になるアルバムを置いておきます
Ashmaze.「NIRVANA.」
ART SCHOOL「luminous」
Grant The Sun「Voyage」
Stasis「Six Shades of red」
それではまた次回お会いしましょう、2023年6月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!