2023年4月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!

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毎月の恒例の音源紹介です。

アルバム、EPをピックアップして5枚、選考基準としては単純に良かったというのもそうですが、わたしが紹介したいものを選んでいます。

それでは4月もやっていきます!

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アルルカン 「δυσ-τόπος ~Dystopia~」

アルルカンの通算5枚目のアルバムで、前作から1年ちょっとのリリースでかなり精力的に制作を続けています

正直ここ最近はバンドの活動外のネガティブな話題も多かったですが、ひとまず音源に関しては前作の「MONSTER」に劣らない素晴らしい出来栄えだと思います

全体的な作風としては前作のエモーショナルさを引き継いでいて、リードトラックのM1「手放して掴む零」からその障害をものともしないポジティブさをしっかりと示しています

このエモ感が今のアルルカンを一番わかりやすく表しているかなと思います、M7「アルファ」でもそこは感じますね

ヘヴィなグルーブと四つ打ちのリズミカルさが合わさったM3「愚者の行進」もこれまでのアルルカンをしっかりと踏襲したものですし、M4「餞」の地を這うようなヘヴィなリフとスクリームせずにサビまで低く歌っていく感じとてもクセになります

M5「blackboxx」のようなポエトリー混じりの歌唱の最近のアルルカンらしさも重苦しい楽曲と合わさるとまた新感覚ですし、その他の楽曲にもエスニックな雰囲気やエレクトロ感があったりとこういった様々な要素が歪に混ざって決してまとまってはにないんだけど絶妙な異物感で仕上がっているのが今作の一番の美味しいところだと感じます

10曲で35分というボリューム的にはやや少なくも感じますが、通して聴くとサラっと聴ける割にはどの曲もしっかりと耳に残る粒ぞろいな1枚ですね

COMING KOBE23への出演など前にも増してシーンを超えた活動が増えてきていますし、この先どんなことがあっても音楽だけはしっかりと続けていってほしいと思いますしとても期待しているバンドです

BUCK-TICK 「異空 -IZORA-」

V系の祖とも言われるバンドの一つであるBUCK-TICKの通算で22枚を数えるオリジナルアルバムです

30年を超えるキャリアのバンドがこれだけコンスタントにリリースをするというだけでも凄いことなのですが、出てくる作品が決して惰性でないというか挑戦的でクオリティも高い。

個人的にBUCK-TICKらしさを感じる部分というのはやはりインダストリアル的な要素で、そのあたりはオープニングの「QUANTUM Ⅰ」や最後を締める「QUANTUM Ⅱ」などのSEもそうですし、バキバキにデジタリックなサウンドが響くM7の「THE FALLING DOWN」やダンサブルな印象の「Boogie Woogie」は間違いなく自分のイメージのBUCK-TICK。

先行でリリースされた「無限LOOP」はヒーリングミュージックをBUCK-TICKの艶やかさで取り込んだまた新鮮な響きですし

爽やかな疾走感をまとった「太陽とイカロス」など楽曲のバラエティが非常に豊富

ベテランらしい安定感と飽くなき音楽への探究心がしっかりと共存した間違いない1枚ですね。

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ビクターエンタテインメント

kokeshi 「冷刻」

東京発のブラッケンドハードコアバンドkokeshiの1枚目のフルアルバムです

すでに至るところで話題になっていますが、いざ聴いてみるとさすがに取り上げないといけないと思わせられるほどに圧倒されました

ボーカル亡無さんの語りから金切り絶叫、ドスの効いた低音など声の激烈さと、ブラックメタル由来の冷たくかき鳴らされるトレモロギターやハードコア・メタルコアに通じるヘヴィな轟音が恐怖の混じったドラマチックさを醸し出し、その音楽性はM1「胎海」を聴いてもらえばすぐに打ちのめされ理解できるのではないでしょうか

随所に散りばめられた女声の語りが個人的にゾクゾクするポイントで重苦しい楽曲のアクセントにもなっておりどこか聴きやすく感じる部分ですし、この和製ホラーテイストはまさに日本のバンドにしか作り得ないものだなと思わせれます

それこそボーカルの亡無さんが影響を受けたバンドとして挙げるDIR EN GREYに通じる部分もありますし、和製ホラー+激しい音楽といえばV系的なところもありますしこのあたり好きな人にはぜひ勧めたい1枚ですね

サブスク未解禁かつAmazonなどでも扱っていませんので、購入は公式または取り扱いのあるCDショップをご確認ください、ちなみにわたしは礎で買いました

▶kokeshi / 冷刻 (CD) – Music Revolution 礎-ISHIZUE

ANTHEM「Crimson & Jet Black」

日本を代表するヘヴィメタルバンドANTHEMの通算17枚目のアルバムです

メタルに浸かり始めた頃がちょうどANTHEMが再結成したタイミングと近く精力的に活動していた時期と重なったこともあり、LOUDNESSや聖飢魔II以上に個人的に思い入れのあるバンドです

これぞメタルという男臭さはどれだけキャリアを重ねても歌詞がすべて英詩になっても変わらず健在で、衰えないアグレッシブさとリフのキレの良さやハイセンスなギターソロはリードトラックであるM1「SNAKE EYES」やM2「Wheels Of Fire」からもビシビシ伝わってきます

アップテンポな曲の続く序盤から流れの変わるM4「ROARING VORTEX」はゆったりとしたミドルテンポにエッジの効いたギターが刺さってくる熟練さを感じさせる1曲だし、そこから泣きのギターでアメリカンロック風に疾走する「BLOOD BROTHERS」がまた気持ちよくなれます

全体的に疾走感とこれぞメタルな鉄臭さが溢れていて、ここ最近の作品の中でも王道的なメタルのさらにど真ん中を行くような満足度の高い作品ですね

キャリアを重ねたバンドが今だからこそあらためて世界へ挑む姿も含めて、色んな人に届いてほしいなと思う1枚です

Wildways「Симптомы」

ロシアのポストハードコアバンドWILDWAYSの通算5枚目のアルバムです

2019年には来日公演を行い、前作ではCVLTEがフューチャリングに参加するなど日本との関連性も十分で、様々な海外バンドのリリースもあったなかでぜひ紹介したくなりました

楽曲タイトルはもちろん歌詞もすべてロシア語で英語以上に内容はわかりませんが、エモーショナルかつ耳触りの良いポストハードコアサウンドはスッと入って馴染みます

エレクトロやトラップ的なサウンドなどを取り込んだ楽曲のクオリティは全体的に高水準で、日本のラウドロックファンにもかなり訴求できる内容になっています

国際情勢的に次の来日はなかなか望めないかもしれませんが、ぜひまた次の機会を期待しています

最後に

ピックアップした5枚以外にもいい感じだった4月リリースの作品を最後に紹介しておきます

ALSEID「WINDLASS」

凛として時雨「last aurorally」

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ソニー・ミュージックレーベルズ

METALLICA「72 Seasons」

CROWN THE EMPIRE「DOGMA」

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Warner Music Japan = foreign music=

Rise of The Northstar「Showdown 力の試練」

DEVILOOF「DAMNED」

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徳間ジャパンコミュニケーションズ

NoGoD「NoW TESTAMENT」

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キングレコード

HOLLW SHADE「ABySS」

Invert Hourglass「Leaving.And Beginning」

それではまた次回お会いしましょう、2023年4月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!

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