音源紹介2023年12月もやっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます
2023年最後ですね、更新遅くなりつつもなんとか今年続けることができました!
それではやっていきます!
摩天楼オペラ「EVIL」
ヴィジュアル系メタルバンドの新作EPです
前作「真実を知っていく物語」がかなりメロディックスピードメタル要素の詰まった1枚でしたが、今作はEPで曲数は少ないながらバラエティに富んだ楽曲群なっています
全体的な雰囲気では今作はダーク、というよりも妖艶さが強く摩天楼オペラの世界観というか、有り体に言えばV系っぽさが強めともいえます
リードトラックであるM2「舌」はまさにオペラティックなシンセとダンサブルなビート感にしっかりとソリッドなギターが絡む摩天楼オペラにしか作れなさそうな1曲です
個人的にピックアップしたいのはM3「誰も知らない天使」ですね、シンフォニックメタル的な導入からサビで4つ打ちに展開していく感じが秀逸です
摩天楼オペラというバンドの引き出しの多さがしっかりと凝縮された1枚です、メタラーからラウド系のファン、アニソン好きなど広く刺さると思うのでぜひ聴いてみてほしいですね
THE NOVEMBERS「The Novembers」
日本のオルタナティブロックバンドの9枚目のフルアルバムです
デビューEPが大文字で「THE NOVEMBERS」というタイトルでしたが、今作は小文字で「The Novembers」と実質的な2枚目のセルフタイトル作品となります
近年の作品がL’Arc~en~Cielなどのドラマーであるyukihiroさんをプログラミングなどで迎えた、デジタル色の強さが特徴的でしたが今作ではバンドのサウンドがしっかりと示されたものになっています
M1「BOY」やM3「誰も知らない」などはまさにノベンバらしいオルタナティブ・ロックが提示された名刺代わりと言っても良い曲たちですし、
M6「GAME」は最近の作品に通じるデジタル要素があしらわれておりロックナンバーだけでもいろんな面からのアプローチが感じられます
M4「かたちあるもの、ぼくらをたばねて」はサックスがフィーチャーされていたり、シンセ・ポップ調のM9「Morning Sun」だったりとハードなもの以外も楽曲のバリエーションは豊富です
この4人でロックバンドをやることの意味を考えた結果の1枚であり、だからこそのセルフタイトルとインタビューで語る通り、過去から現在そして未来へのTHE NOVEMERSを感じられる1米になっています
兀突骨「黄泉ガヘリ」
「川越の残虐王」の異名を持つ、埼玉県川越市出身のデスラッシュメタルバンドです
ザクザク刻むギターで突貫する殺傷力抜群のメタルサウンドを武器にした国産バンドの雄です
またメタリックなギターの切れ味だけでなく、M2「乱逆ノ燈」やM3「積年ノ戦イ」などで顕著なバッキバキなベースや、そこの合わさるドラムのグルーヴ感、キャッチーではないんだけど聴きやすさのあるボーカルなど長尺な楽曲が多いながら聴きどころも多くてあっさりと聴けてしまいます
基本的に和のテイストが強いのもどことなく馴染むどころがありますね
キャリアの長いバンドなのでいまさら言うことでもないのですが、国内のメタルバンドまだまだヤバいのがたくさんひしめいてます、ぜひチェックしてみてほしいです!
Within Destruction「Rebirth – EP」
2023年には来日公演も開催された、スロベニア出身のデスコア・メタルコアバンドの新作EPです
ニューメタルコア的なアプローチが増えていた近年の作品に対して、原点回帰を謳った今作はブルータルさマシマシのスラミングな作品になっています
個人的には近年の作品も割と好きではあるんですが、M2「Eternal Wrath」にあるようなギターソロなんかを聴いてしまうとやっぱりこれだなぁってなってしまうんですよね
吠えまくりのピッグスクイールも映えまくってますし、やっぱりこれこそが本領発揮といったところ
2023年の来日は東京オンリーで行けてないので、日本大好きバンドでもありますし次の来日はぜひ東京以外もまた周ってほしいですね!
Unprocessed「…And Everything In Between」
ドイツのプログレッシブ・メタル・バンドの5枚目のフルアルバムです
いわゆるDjentの枠として語られることの多いバンドではありますが、近年の作品はジャンル。カテゴリに収まりきらない音楽性になってきています
M6「Glass」などはおしゃれすぎるギターフレーズと近年のポップスのような雰囲気からヘヴィに揺さぶる落としになだれ込む情緒の凄まじさや
M4「Blackbone」はゆったりとしたファンク感のあるグルーヴから叩き落とすようにヘヴィになるなどとにかくどれも一筋縄でいかない楽曲ばかり
宇宙的な雰囲気の漂う先進的なロックを感じられる、最近のハードなジャンルに疲れてきてしまった人にぜひオススメしたい1枚です
まとめ
12月のオススメの作品5枚いかがでしょうか、わたし自身2023年も音楽をしっかりと楽しむことができました
2024年も楽しみな作品や行きたいライブがすでにたくさん発表されていて阿鼻叫喚状態ですが引き続きちょっと無理するくらいしながら楽しんでいきたいと思います
それではまた次回お会いしましょう、2023年12月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でしたー!