コロナ禍から開催直前での開催都市での緊急事態宣言など、紆余曲折はあったもののなんとか正式に開催のアナウンスまでこぎつけたONAKAMA 2021。
めちゃくちゃ楽しみにしていた、04 Limited Sazabys・BLUE ENCOUNT・THE ORAL CIGARETTESからなるスリーマンライブだったので開催は本当に嬉しいことですしテンション爆上がりです。
大好きな3組がやり合うこのイベント、フェスで3組が揃うのとはわけが違うのです。
そんなわけで期待を込めて、ONAKAMA3バンドの魅力をただただ語っていきたいと思います、
04 Limited Sazabys
まずは我らが名古屋代表のフォーリミこと04 Limited Sazabys。フォーリミの魅力としてはまずは最高に気持のいい爽快感全開のサウンドですよね。
メロディックパンクをベースにJ-POP的なメロディを載せたサウンドはなめらかで口当たりよく、サラッと入りこみ体まで染み込み体の中から気持ちよくしてくれます。そしてその爽快感はライブで聴くとまた格別で、最高をさらにそこから超えてくるんです。
個人的にメロコアというジャンルってあまり好きではないんですけども、フォーリミに関しては完全に枠外というか特別扱いしています。メロコアの範疇で捉えていないんですよね。
ライブでのスタンスも伝えたいことがあるだとかそういったメッセージ性よりも今この時間を一緒に楽しんでいこうという気取らなさがまたいいんですよ。
かといって軽薄な感じは一切なくって、例えば主催フェスのYON FESを開催することなんかも先輩たちが築いてきたこれまでのカルチャーへのリスペクトがあるからこそ、そこからまた違った自分たちの新しいカルチャーを作っていこうというところへ繋がっているんだと思います。
他にも2020年に開催したMYSTERY TOURは対バンツアーながらゲストバンドが実際にライブが始まるまで明かされないなど、他ではなかなかやらないようなことをいくつも仕掛けてくれます。
音楽性だけに限らず、とにかくどんどん面白いことをやってくれる、次はなにをやってくれるんだろうかってワクワクさせられる。本当に活動そのものが楽しみに思えるバンドであり、常に期待を抱かせてくれるような、そんなところがフォーリミの最大の魅力かなと思います。
BLUE ENCOUNT
音楽性という点ではブルエンってだいたいメジャーデビュー前後で大きく変化していると思います。ただ、どちらにも共通するのはそのエモーショナルさ。
よりキャッチーになったり、表現の仕方が変わっていってもその芯にある感情を揺さぶるパワーは変わっていないんですよね。
初期の海外エモを思わせるサウンドも、アニソンタイアップで培ったメジャー感のあるエモも、どちらもともにエモーショナルであることには変わりなく。
そしてそのエモーショナルさは音楽性のみならず、ライブでのスタンスやMCにもよく表れています。かつて号泣バンドと呼ばれたように、ライブでは感情を思いっきり込めて文字通りフロアに対してぶつかってきてくれるんですよね。
一緒に楽しんでいこうというよりもまさにステージとフロアの感情のぶつかり合い。一体感に満ちていてひたすらにライブは熱い。
また、ライブが熱いとかエモーショナルだってだけじゃなくって、演奏する姿も本当にかっこいいんですよね。
全員が楽器を持った編成ですし、ド派手なステージングやガンガン動き回るってわけではないんですけどもただ、立ち姿だったりからもう演奏してる姿がすごく映えるんです。
感情任せなだけではなく、そこに確かな演奏力が伴っているからこそのステージ上の姿の映えなんだと思うんです。
ロックバンドのライブに必要なものがブルエンには高いレベルで備わっているから、本当にライブがいいんですよね。
持てるものをすべて持って熱くぶつかってくるバンド。エモーショナルを体現したような、その言葉が圧倒的に似合うバンド。その芯がいつまでもぶれないからBLUE ENCOUNTはいつでもかっこいいし、そこが最大の魅力だなと思います。
THE ORAL CIGARETTES
オーラルの音楽性も、特にここ最近で大きく変化しているなと感じていて。
個人的にはかつてのエモ、ギターロック的なサウンドをベースにV系をはじめとする様々な要素を混ぜ込んだサウンドがどストライクでめちゃくちゃ好みでした。
いわゆるフェスシーンから出てきたバンドの中ではあまり見かけないような、ダークな世界観の強さも異質で大きな魅力だったと思います。
ただ、最近のロックというジャンルに囚われずに、電子音を多く盛り込んだサウンドもまた新しい魅力があるんですよね。
また、視覚的に魅せるライブもオーラルならではというところで、最近はそういった魅せ方へのレベルの高さが極まっていて、ライブがロックバンド的というよりももはや映像作品というかエンターテイメントとして半端ないレベルに仕上がってきています。
ボーカルのスタイルをはじめとして、バンドサウンドも明らかにクセの強いものにも関わらず、逆にそれらを自分たちを表現する武器として使いこなしているような。ボーダーレスに様々なジャンルを取り込みつつ、オーラルの世界観でそれらを混ぜ合わせる。
しっかりと自分たちの核になるものがあるから、枠にとらわれない活動をしていてもたしかにオーラルとして成立するんですよね。
どんな音楽をも飲み込んでしまうTHE ORAL CIGARETTESという個性こそがオーラルの最大の魅力だと言えそうです。
ONAKAMA3バンドが揃うということ
バンドとしてのルーツも違えばスタンスだったりむしろ共通する部分のほうが少ないような3バンドが、日本のフェスシーンで繋がりそこからそれぞれのフィールドを切り開いていった3バンドがこうやってまた揃ってやり合う。
今でもフェスで揃うことはあるんですけども、でもフェスで共演するのとは大きく違うんです。自分たちのシーンで戦っている3バンドがまた自分たちの意思で集まって今を確かめ合うことにすごく意味があるはずなんです。
そんなんもう絶対観たいじゃん!こんなん行けなかったら絶対後悔するじゃん!!開催を決めてくれたことがなによりも嬉しいし、開催を決めた3バンドのメンバーたちの想いを汲んでライブを思いっきり楽しみたいと思います。
以上、ONAKAMA3バンドの好きなところ、かっこいいところとか魅力についてただ語りたい!でしたー。