音源紹介2023年11月もやっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます
それではやっていきます!
ulma sound junction「INVISIBRUISE」
沖縄出身の4人組プログレッシブロックバンドです
メジャーデビュー一作目となる今作ですが、メジャーシーンで鳴らすには複雑すぎる持ち前の音楽性は依然変わらずでしっかりと期待に応えてくれています
先進的かつドラマティックなサウンドはバンドの掲げる「シネマティックコア」がとてもふさわしく、こういったバンドが存在してくれることが日本のヘヴィミュージックシーンの奥深さを担保してくれてきたと思うんですよね
とはいえです、これほどのバンドがいつまでもアンダーグラウンドなままで良いなんてことはなく、だからこそメジャーデビュー作である今作は非常に重要な位置づけの作品です
プログレッシブ・ロック、メタルというジャンルはその複雑な音楽性ゆえにどうしても曲の時間が長くなりがちではありますが、アニメ主題歌にも起用されたM2「Roar」はそんなウルマの音楽性を3分台という尺に詰め込んだ、オーバーグラウンドにしっかりと照準を合わせた秀逸な1曲です
一方で10分を超えるM10「Protopterus」のような大曲もしっかりと用意されていて、バンドの核の部分はメジャーシーンでもちっとも変わってはいないことがわかり安心できますよね
M4「Patient of Echo」は廃盤となった過去作からリテイク版として収録されていて嬉しい復活にエモさを感じさせられます
作品の質としては本当に間違いないものですし、後は広がっていくだけですよね
メジャーシーンでこういった音楽性が鳴らされていくというのはめちゃくちゃに痛快なので、しっかりと支持を広げていってほしいし応援していきたいなと思います
Texas in July「Without Reason」
2015年に解散し2021年に復活を果たしたアメリカのメタルコアバンドの、再結成以降では初めてのまとまった作品としてリリースされたEPです
実質的な復活作となる今作ですが、漢のメタルコアど真ん中の圧倒的な破壊力をぶちかましてくれています
不穏なデジタルエフェクトともに強烈な咆哮を聴かせてくれ、その後は一気に激走していくM1「False Divinity」は初っ端から半端ない熱量で突っ込んできます
機関銃のようなバスドラ連打が病みつきになるM3「Put To Death」もその破壊力も見事ながらエモーショナルなリードギターもたまんないです
実は解散前はそんなに追ってきたバンドというわけではなかったのですが、ここまで熱いメタルコアを聴かされてしまうとちょっと滾る気持ちが抑えられませんね
VocalのJ.T.Caveyは現在はプログレッシブメタルコアバンドERRAのVocalでもありますし、2月のERRA来日でもういっそのこと一緒に来日しれくれたらいいのになぁって割と無茶を本気でちょっと願ってしまっていますね
Torriential Rain「Digital Dreams」
ドイツ出身のプログレッシブメタルコアバンドの2ndフルアルバムです
同郷のANNISOKAYのボーカル/ギターChristoph Wieczorekがミックスなどを手掛けたことでも注目されていましたが、今作がまた素晴らしい一枚です
サウンド的にはアルバムタイトル通りというべきか、デジタルなサウンドエフェクトが強まりエモ感のあるクリーンボーカルと合わさりかなりポストハードコア的
そこにDjentな刻みやテクニカルなギターが入ってくることで最先端のプログレッシブメタルコアとして成立させています
浮遊感のあるサウンドとモダンな刻みから、サビでの開放感が極上に連れて行ってくれるM1「FOUTAIN OF YOUTH」は序盤からバンドの本領発揮というところです
たい焼きのようなサムネイルが目を引くM3「COUNT ON YOU」は小洒落た細かいギターフレーズが耳に残るムーディな1曲です
シンプルに安定した高いクオリティの楽曲が揃った、かつプログレッシブながらサウンド的にもかなり聴きやすいこの手のジャンルに慣れてない人にもぜひオススメできる1枚となっています
Dying Wish「Symptoms of Survival」
アメリカのメタルコアバンドの2枚目のフルアルバムです
女性ボーカルのヒステリックなハイピッチスクリームと、要所で挟まれるクリーンはポップさよりもダウナーな雰囲気のが強め
サウンド的にもメタリックな尖ったギターはあるものの、ビート感などはかなりハードコア色強めになっています
M2「Watch My Promise Die」はズンズンとしたビートから進行し、途中からメタリックなギターとともに疾走、クリーンパートではしっかりと聴かせつつスクリームの掛け合いからビートダウンというDying Wishてんこ盛りな一曲
M11「Lost In The Fall」ではメロディックなギターから始まるメタルコア色強めな1曲、クリーンの感じや途中のドラマティックなパートまでめちゃくちゃ好みです
男臭いメタルコアやハードコア、あるいはおしゃれなポストハードコアにちょっと食傷気味だなぁってなっている方なんかにはめちゃくちゃ勧めたいバンドですね!
FIRE ON FIRE「CAUSE I’M DREAMING」
ROACHのTaamaさん、NAMBA69のko-heyさんらからなるFIRE ON FIREの2ndEPです
新メンバーも加わりライブ活動も活発になり、バンドとして本格的に動き始めたというところでの新たなリリースは嬉しい限りですね
メロディック・パンクとメタリックなヘヴィさの融合した、イージーコア的な音楽性は本作でも変わらずもはや安心感がありますね
叙情的なイントロからゴリゴリに激しく突っ込むM1「COUNTDOWN」や
エモーショナルなギターの響くM4「HAVE A NICE DAY」M5「CAUSE I’M DREAMING」などなど、さらにどの曲も共通してサビのメロディがとても良いんですよね
5曲通しても15分程度で一周するコンパクトさもこのスピード感、爽快感につながっているかなと思います
さすがにキャリアのあるメンバーですし始動後まもないとは思えないほどの活動ペースで、これだけ精力的に動いてくれるとファンも安心しますよね
今後の活動まで含めて期待の1枚です
まとめ
11月のオススメの作品5枚いかがだったでしょうか
今回紹介したもの以外にも勧めたい作品を並べておきます
Spiritbox「The Fear of Fear」
View Frome The Soyuz「The Last Chapter」
Silent Planet「SUPERBLOOM」
それではまた次回お会いしましょう、2023年11月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でした~!