2024年6月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!

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音源紹介2024年6月もやっていきます!

アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます

6月は個人的に待っていた作品も多く、リリースへの期待がとても高かったですね!

それではやっていきましょう!

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lynch. FIERCE-EP-

名古屋発のあえてこの書き方をしますが、ヴィジュアル系バンドlynch.の通算で3枚目となるEP作品です

思えばlynch.にとってはEPという形式の作品はいつも特別で、それはEXODUSしかり、SINNERSしかり

そして今作、活動休止からの復活となる前作REBORNを経て、新生lynch.としての真価が問われると言っても大げさではない作品だと思うわけです

前作ではメンバー全員が作曲を行うという手法に制作体制を一新したわけですが、今作ではメンバーみんなが楽曲を持ち寄りつつアレンジ面などで葉月さんがディレクションする体制に変更、というよりもアップデートされました

そういった背景なども踏まえて今作を簡単に評するなら新しさとらしさを兼ね備えた、まさに今のlynch.そのもの、といった言葉がふさわしいかと思います

リード曲であるM2「EXCENTRIC」は初期のlynch.、というよりもニューメタルの影響の強かったあの頃のV系シーンを彷彿とさせつつも、チャラさは控えめでlynch.からは離れすぎない重厚さやグルーヴを押さえたラップメタルに仕上がっていて間違いない新機軸

いつぶりだろうという漢字のタイトルのM3「斑」はツーステップしたくなるリズム感で思わず体を揺らしてしまいつつ艶やかさもしっかリと感じられlynch.らしさも間違いなくある一曲

作曲が明徳さんでさらに悠介さんの歌唱パートまであるという、これもやはり新しい試みですよね

M4「A FIERCE ABLAZE」はメジャーデビュー直後のようなエモ/スクリーモ的な雰囲気も感じる疾走メタルコア/ハードコアナンバーで、今のlynch.がこれをやってくれるのかという喜びと、そしてこの曲が玲央さんの作曲であるということも驚きますね

収録曲は全部で5曲と、フルアルバムと比べればもちろんボリューム的には少ないのですが、lynch.らしい激しさとダークさ、アグレッシブさを損なっていないうえに新しい要素もしっかりと取り入れている、間違いなく満足できる作品になっています

本当にこのバンドの作品は裏切らないなぁと思いますね

Crossfaith「AЯK」

実に6年ぶりとなる国内メタルコアバンドの代表格Crossfaithの通算6枚目のフルアルバムです

ただその間にもEP作品だったり配信シングルのリリースはあったのでそれほど間隔が空いたということもないのですが、メンバーの脱退に新加入など新体制Crossfaithとしては重要な1枚であることは間違いありません

そんなこれからのCrossfaithのあり方を占う作品ですが、個人的にこの作品めちゃくちゃ刺さりました

もはや懐かしさすら感じるスペーシーなシンセを感じられるM3「My Own Sabvation」は後輩バンドの面々もコーラスで参加しており、ライブで観るのが非常に楽しみな1曲

SiMのMAHさんがフューチャリングしたM5「Warriors」は完全にこの2バンドが混ざり合ってて昂りすぎる1曲、coldrainのmasatoさんも語りで参加しているのも熱いですね

M6 「DV;MM\ SY5T3M…」はゴリッゴリにハードコアなサウンドに、エヴァのサンプリングも入った日本のサブカル要素も入った間違いない新機軸の1曲

そしてラストを飾るM12「Canopus」は、プレリュード的なM11「Afterglow」から繋がるCrossfaith屈指のエモーショナルナンバーでこの楽曲で締まることで作品の完成度が格段に跳ね上がっています

正直なところ、ここまで満足できる作品が出てくるとは思っていなかったというか、メジャーな部分もしっかりと残しつつもあくまでラウド、メタルコアバンドであることをしっかりと提示した素晴らしい1枚に仕上がっています

無意識のうちに少し侮っていたかもしれませんね、これぞCrossfaith、日本が世界に誇るバンドであることをあらためて再確認できました

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ワーナーミュージック・ジャパン

Alcest「Les Chants de l’Aurore」

フランスのポストブラックメタルプロジェクトの新作です

ブラックメタルの要素はトレモロギターなどから感じられはしますが歌唱もクリーンボーカルの比重が高く、今作に限った話ではないですがブラックメタルというよりもポストメタル・ポストロックの比重のほうが数段高くなっています

温かみのあるサウンドや芸術性・神秘性、そして垣間見られる攻撃性など聴きどころはたくさん、わずか7曲ながら40分を超える再生時間で決して物足りなさはありません

そしてやはり目を引くのは日本的要素、過去作でもジブリメタルなんて言われ方もされましたが、暖かい光に包まれるようなM1「Komorebi」はそのままタイトルが日本の木漏れ日です

そしてM6「L’Enfant de la Lune」では日本語での女性の語りなども入ります

個人的にはAlcestは楽曲の雰囲気の唯一無二なのはもちろん声の雰囲気がすごい好きで、なんというか暖かみと繊細さのある歌声がそれこそスピッツの草野さんみたいで良いんですよね

メタルいう音楽はどうしても激しいところがフィーチャーされがちですが、激しさだけでなく芸術性もメタルの重要な要素の一つだと思っていますし、そういった側面を味わえるAlcestのこの作品はぜひ聴いてみてほしいですね!

そしてコロナ禍で2020年の来日公演キャンセルされてしまっているので、そろそろリベンジきてほしいところですよねぇ、新作引っ提げてのツアー期待しています!

SPLIT IRIS「BLOODRED DUSK」

フィンランド出身のプログレッシブメタルコアバンドのデビュー作となる1stアルバムです

YouTubeなどの再生数もかなり少なくまだまだこれからのバンドであることは間違いないのですが、一方で作品のクオリティはかなり上々

テクニカルなリフやDjentyなリズム・ヘヴィネス、そしてエモーショナルなクリーンボーカルなど随所に刺さる箇所が散りばめられています

M1「Purge」は 緩急のあるドラマティックな展開に要所で入るメロディックなギターやパワーコーラス、そしてサビで一気に突き抜けるハイトーンがめちゃくちゃ耳に残ります

M6「Guilt」はずっしりと重い体を引きずるように進行するミディアムナンバーで、ザクザク刻むギターや時折メロディックなサウンドを聴かせつつも不穏かつダークな一曲、この重苦しさがたまんないのと後半のクリーンパートが清涼剤になってくれてます

M8「Bloodred Dusk」はアルバムのタイトルナンバーである9分超える大作で、これぞプログレッシブメタルの本領というか、ヘヴィなパートはもちろんポエトリーや絶叫疾走など長い尺にしっかりと聴きどころが詰め込まれています

独創性の高さというよりも、シンプルにクオリティの高いプログレッシブメタルコアを聴かせてくれます

これから出てくるかどうか楽しみですね

Bilmuri「AMERICAN MOTOR SPORTS」

2024年のBABYMETAL主催のFOX_EFSTで初来日を果たしたばかりのBilmuriの新作です

わたし自身も今回の来日で知りました、もちろんAttack Attack!のことは知ってましたがOf Mice & MenやBeartooth以外は追えてなかったですね

そんなBilmuriの音楽性としてはチルさのあるUSポップスをベースにヘヴィミュージックの作法で手を加えたといってもいいもので、クールなカッティングやエモーショナルなサックスを響かせつつ要所でヘヴィな落としやスクリームがアクセントになっています

M1「BETTER HELL(Thicc boi)」からゆったりと体を揺らしたくなるクールなサウンドはどう聴いてもオシャレなのに、ズルズルっと重たくなるところはしっかりとヘヴィミュージックなのが気持ちよく、

その流れで続くM2「EMPTHYHANDED」もクールかつヘヴィで、スクリームでがっつり落とすところがめちゃくちゃアクセントになっています

突き抜けるようなサックスのソロが気持ちよく響くM7 「BLINDSIDED」は先日のFOX_FESTでも聴けましたが広いアリーナでどこまでも広がっていくようで最高でしたね

ヘヴィミュージックとポップスの融合というのは今までも様々な試みが取られてきたかと思いますが、この作品はそれらの中でも特に素晴らしいんじゃないかと感じます

おそらくFOX_FESTでの来日がなければ手を出すことはなかったと思うので、そういった意味でも呼んでくれたことに感謝ですね!

次の来日があればまたぜひ観に行きたいなと思います!

まとめ

6月の音源紹介いかがだったでしょうか

個人的にはlynch.やCrossfaithといった国内のバンドの新作は待ちわびていましたし、Bilmuriのような最近ライブを観れたばかりのアーティストの新作をしっかり楽しめたのはとても良かったですね

そんな感じでそれではまた来月、以上2024年6月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でしたー!

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