音源紹介2024年5月やっていきます!
アルバム、EPから5枚をピックアップ、選考基準としては単純に良かったというのもそうですがわたしが紹介したいものを選んでいます
5月はまさかのゲリラリリースなんかもあってとても良い感じでしたね!
それではやっていきましょう!
Nothing’s Carved In Stone「BRIGHTNESS」
Nothing’s Carved In StoneのEP作品としては初の作品となる1枚、まとまった作品としては11thアルバムの「ANSWER」以来ですね
EP作品とは7曲収録なのでボリューム的に物足りないということもなくしっかりと楽しめる内容になっています
今作もナッシングスらしいサウンドはありつつも全体的にデジタルな装飾が強まっている印象です
個人的にぶっ刺さったのはM2「Bright Night」ですね、「Who Is」を彷彿とさせるプログレッシブさのあるイントロからあまりにもかっこよすぎてぶっ飛びました
機械的なデジタルサウンドとその対極にあるようなうねりまくった生感の強いベースがまさにナッシングすぎるM5「Freedom」は一つのバンドの集大成にも感じますね
ハイレベルすぎるメンバーが揃ったスーパーバンドが15年を超えるキャリアまで手に入れてしまったらもう本当に手に負えないなって思わせられてしまった、日本のロック好きが聴かないなんてありえない1枚だと言い切れますね!
Sailing Before The Wind「Revised Elements」
国内メタルコアバンドの雄、Sailing Before The Windが新たにリリースした4曲入りEPです
すでにリリースされていた2曲に新曲を2曲加えた構成で、過去のEP作品「Revised Standard」が東西南北をモチーフにしていたように今作では日・風・水・土の4つの属性?のようなものがモチーフになっています
今までのバンドのイメージとは正反対のような火属性のM1「Inferno」はバンド史上最も熱量を感じる1曲でサビではシンガロング不可避、感想の一気に加速していくギターソロやラストのいつまでもくすぶって消えない炎のようなベースなどSBTWらしい火属性の解釈が面白く感じます
風属性のM2「Breath Of Air」は全世界でも見てもこれ以上はないのではという史上最高の爽やかさを持ったメタルコアで透き通った空気を感じられ、サビの突き抜け感や一瞬の風を感じるような疾走パートもとにかく気持ちいい珠玉の1曲
そして水属性のM3「Aquashadow」は洪水のように流れ込む勢いの良さはイントロのギターリフからバチバチにやられますし、サビでさらにゴージャスになるところも本当にたまりません
そして土属性のM4「End Of The Road」はゆったりとした1曲でボーカルからもギターからも感じられるSBTWのメロディの良さはもちろん、ヘヴィに落とすパートの重厚さの際立ちも本当に強烈!
4曲がそれぞれ違った方向性を打ち出しつつもバンドの核となる部分はしっかりと感じられる、非常に内容の充実した1枚です
メンバーの脱退で一騒動ありましたが、先日の名古屋でのライブを観てしまってやはりこのバンドは凄まじいなと、ここで止まっていいバンドではないなとはっきり確信しました
新ボーカルは募集しているようですし、当面はサポートで活動するかと思いますが個人的には特段心配はしていません
ちなみに今のところCDはサブスクなどでは聴くことはできないのでフィジカルで買いましょう!公式通販などで買うことができますのでぜひ!
KOTORI「KOTORI」
埼玉出身のオルタナティブロックバンドの4枚目のフルアルバムにしてセルフタイトルとなる1枚です
ラウドやメタルのような重くて激しいバンドが主食のわたし的にはやや好みから外れるところでもあるのですが、その中でもKOTORIは特に最近キテいるバンドです
というのも、オルタナティブロックバンドとカテゴライズされるバンドは数多くいますが、KOTORIほどオルタナティブなバンドはなかなかいないと思うんですよね
ノイズ感のあるざらついたバンドサウンドが思いというよりも分厚い音で迫ってくるM1「LOVE」
ほんのりシューゲイズテイストなゆったりとミドルテンポに進行するM5「DAWN」
ポストロック的な匂いも感じるエモいギターフレーズが印象的なM6「HeartBeat」
などなど一筋縄でいかない楽曲が並ぶ中でKOTORIど真ん中のストレートなロックナンバーM10「オーバードライブ」がシンガロング全開ですごく良すぎるんです
セルフタイトルを冠しているだけあり、これまでのKOTORIがこれでもかと詰め込まれているような素晴らしい1枚です
先日はメンバー脱退のお知らせなどもありましたが、そんなくらいじゃあ今の勢いは落ちないだろうと思いますしここからさらにバンドがデカくなっていくだろうと思います
今の規模でライブが観れるのも今のうちだと思うので、ツアーも行ける人はぜひとも行っておきましょう!
ACME「PARTY METAL ANTHEM」
ヴィジュアル系バンドACMEの通算4枚目のアルバムです
コロナ禍以降もいち早く海外ツアーに出ていくなどその活躍ぶりはかなりのものなのですが、ACME自身はここ最近のV系メタルの盛り上がりに今ひとつ乗り切れていないなぁと感じてしまうところではあるのですが
そんな中でリリースされたこの1枚ですが、タイトルである「PARTY METAL ANTHEM」からはいかにもチャラそうな雰囲気を感じますがこれがまた意外とそうでもなくて
M1「STAND UP」から壮大なスケール感のあるオーケストレーションとストレートにゴリゴリなメタルコアサウンドを聴かせてくれますし、そこからなだれ込むM2「ウルフヘズナル」もしっかりとヘヴィにかましてきます
アルバムのタイトルナンバーであるM3「PARTY METAL ANTHEM」に関してもコーラスパートは多めでエレクトロ要素もあるんですがそれでもパーティ感は薄めのしっかりとメタル色の強い一曲に仕上がっています
またM5「洗脳」のようなエレクトロポップ感要素の入った曲やM6「百式輪廻」はトラップに和風要素の組み合わさったカオスな一曲などモダンよりな要素の入った曲もありつつ、
ラストのM7「カノン」はエモ感のある爽やかな疾走感のある1曲で締める構成もよく、収録曲は7曲と少ないながらも充実した1枚に仕上がっています
活動量や作品のクオリティに対していまいち注目度が足りてないと思っているので、これを読んでくれた方にはぜひチェックしてほしいバンドです!
Bring Me The Horizon「POST HUMAN: NeX Gen」
度重なる延期で結局いつになったらリリースされるのと世界中がヤキモキしていた中で、急遽ゲリラリリースが発表され界隈を大いに沸かせたたBRING ME THE HORIZONの新作です
全体的に懐かしさを感じる要素を散りばめつつBMTHらしさもしっかりと感じられるサウンドはもはやさすがの一言ですし、待たせられただけのクオリティが間違いなくあります
シューゲイズ的な音の重厚さと切ないエモ感の合わさったM2「YOUtopia」はこのアルバムを始めるのにふさわしすぎる1曲ですし、この要所に感じるサウンドエフェクトがまたハイセンスなんですよね
M5「liMOusIne」はヘヴィかつダークなどっしりとしたニューメタル感のあるサウンドでこういう曲調でこそオリーの声はよく合うと思うんですよね、フューチャリングのAURORAもダークな中に一筋の清涼をもたらせてくれて良いですね
個人的にぶっ刺さりなのがM7「a bulleT w-my namE On」ですね、エモ感全開のサウンドにUNDEROATHをフューチャリングさせるのはもう大優勝不可避すぎるんですよね!
既リリースの曲だとM6「DArkSide」とM10「LosT」が好きですね、特に「LosT」はちょっと病んだ感じのポップさとそこに入ってくるブレイクダウンの気持ちよさですよね
全体のサウンドとしてはかなり幅広いものなのでとっ散らかっているように感じる部分もあるのですが、それでもBMTHとしてまとまっているのでそれほど散漫には感じないというか、そこも含めてコンセプトをしっかりと感じ取れます
Jordan Fishの脱退などもあり昨年末から少し不穏な雰囲気もありましたが、こうやっていい作品をリリースしてくれるとまだまだこのバンドを見ていきたいなと思わせてくれますね
2024年はサマソニのヘッドライナーとしての来日もありますし、このアルバムの勢いそのままに素晴らしいステージが期待できそうです!
まとめ
5月の音源紹介いかがだったでしょうか
個人的にはBMTHはやはり凄まじいバンドだなぁと思い知ったことと、個人的に国内メタルコアでも格別に大好きなSBTWがまとまった作品を出してくれたことが嬉しかったですね!
そんな感じでそれではまた来月、以上2024年5月の良かったアルバム・EPを5枚紹介します!でしたー!